良い占い師とは?客から見た場合の



占い師として生きていくためには、お客さんから「この人は良い占い師だ」と思ってもらうことが大切です。では、お客さんが言う「良い占い師」とは何でしょうか。

良い占い師とは

結論から言うと、「自分を理解してくれる占い師」です。あるいは、「相談しやすい占い師」と表現することもできますが、結局は「自分を理解してくれる」につながっていきます。

占いサイトのレビューを見てみると、高評価のものに関しては、「当たっていた」とか「なんでわかるの?」とか「安心した」といった言葉が並んでいます。ここからわかるのは、傾向として、お客さんはそれほど解決を求めているわけではないということです。

「当たっていた」が高評価となるのは(「なんでわかるの?」も「当たっていた」ことへの驚きなので同じです)、自分の状況を、占い師が明確にしてくれたからです。極端に言えば、お客さんは、そもそも自分がどういった問題を抱えているのかを理解していません。本当に問題を抱えているのであれば、自分の状況を理解してもらうのはスタート地点に過ぎず、そこから具体的な解決策を求めるのが普通です。しかし、占いにおける高評価レビューでは、「当たっていた」のように、状況を指摘されるだけで満足しています。

しいていえば、お客さんが抱える本当の問題は不安です。不安には対象がなく、漠然としています(対象があるものを「恐怖」といいます)。対象が明確ならば、その道のプロに相談するのが確実です。例えば、病気を治したいなら医者に行けばいいですし、お金がないなら銀行に行けばいい。対象がわからないからこそ、表現は悪いですが、占い師というよくわからない存在が出てくるのです。

お客さんは「なんかよくわからないけど、気持ち悪い感じがする」と感じて占い師を頼ります。この「なんか」を明確にしてあげることで不安はなくなります。

「なんか」を明確にするには?

それでは、お客さんが抱える「なんか」を明確にするにはどうすればよいのでしょうか。それが抽象度の高い言葉です。抽象度の高い言葉とは、情報量の少ない言葉です。

例えば、「動物」は「犬」や「猫」、「猿」などを含みます。また、「犬」は「柴犬」や「秋田犬」、「プードル」などを含みます。この中では、「動物」が最も情報量が少なく、「犬」とか「猫」とか「柴犬」とかいろいろなものを包括できるので、抽象度が高いです。仮に「動物」という言葉の抽象度をさらに高めるならば、「生物」があるでしょう。

このような抽象度の高い言葉をお客さんに投げかけることで、お客さんが無意識的に引っかかっている「なんか」を具体的な形にしていくことができます。お客さんの「なんか」に少しでも触れることができれば、あとはお客さんのほうから自分について語り始めます。そして、お客さんの話の内容から、再び抽象度の高い言葉を投げかけ、さらにお客さんから話を引き出します。これの連続が占いにおける「相談」です。この相談が成立したときに、お客さんは「この占い師は私を理解してくれている」と感じて、「良い占い師」として認められます。