webライティングの承認率を上げるコツ―校正・校閲を理解しよう―



副業・在宅ワークで人気を集めているのがwebライティングです。働く場所や時間を問わず、だれでも参加できるのが人気の理由でしょう。しかし同時に「webライティングは稼げない」という意見も多くあります。なぜなら、一般的な案件には承認作業があり、せっかく記事を書いても承認されなければ報酬は生まれないからです。webライティングで稼ぐには、承認率を高め、確実に報酬を得られるようにすることが大切です。それでは承認率を高めるにはどうすれば良いのでしょうか?気をつけたい点をいくつか紹介します。

「webライティングは仕事である」という認識を持とう

いきなり根性論みたいなことになりますが、これは意外と見落としがちな点なので、最初に紹介しておきます。

webライティングの案件を提供しているサイトの大部分は、会員登録の際に、「だれでも簡単にできる!」「スキマ時間を利用して簡単に稼ぐ!」というような紹介・宣伝をしています。さらに、たいていの場合、女性が笑顔でキラキラと働いている様子やかわいいマスコットキャラクターの画像があわせて提示されるので、全体的に柔らかい印象を受けることになります。そのため、会員登録をする人の大部分は、「webライティングは仕事である」という認識を持つことに失敗します。

確かに、「だれでも簡単にできる」は事実です。「だれでも」が具体的にだれを指しているのか曖昧ですが、日本語で書かれていることやwebサイトに記載されていることから、おそらくは「ネットが使える日本語利用者」のことを言いたいのでしょう。webライティングは、ネットと日本語が使えれば基本的には取り組めますし、webライティングのサイトに到達している時点でこの条件は満たしていますから、「だれでも」は間違いではありません。

しかし、「だれでも稼げる」と言っているわけではない点に注意が必要です。「だれでも簡単にできる」というのは「だれでもwebライティングに取り組むことができる」程度の意味でしかありません。お金をもらう以上は、そのお金に見合っただけの何かを提供しなければならず、必ず基準が生まれます。そして、その基準を満たせなかったものが非承認であるわけです。

「webライティングは仕事である」という認識が薄いと、この基準を軽視するようになります。すると、やっつけ仕事になってしまい、テキトウに記事を書いて、非承認と判定され、「なんだよ、ちゃんと書いたじゃん!」と言って不満を抱き、「webライティングは稼げねぇ」となって辞めることになります。

このようなことを避けるためにも、「webライティングは仕事である」という認識をしっかりと持つことが大切です。この認識を持つことで、たとえ非承認を受けたとしても、「一体どこが悪かったんだろう?」と疑問を持ち、改善につなげることができるようになるでしょう。

指定事項をしっかりと確認しよう

先ほど紹介した「基準」は指定事項のことです。基本的には、指定事項を守って記事を書けば承認を得ることができます。

指定事項とは、例えば、「文末は、ですます調にしてください」「記事のターゲットは○○です」「固有名詞は使わないでください」「英数字は半角に統一してください」「難しい漢字はひらがなにしてください」といったものです。webライティングに特化したクラウドソーシングでは、記事の入力枠の上に、細かい文字がズラッと並んでいることが多いですが、それが指定事項です。

初心者の中には指定事項を読み飛ばして、いきなり記事の執筆にとりかかる人がいます。確かに、細かい指示を全部読むのは面倒かもしれません。しかし、それをするのが仕事です。求められたものを理解し、それに応じなければなりません。お金をもらうというのはそういうことです。

少し話がそれますが、webライティングという仕事について考えてみましょう。指定事項を読み飛ばしてしまう人の多くは、webライティングを「書く仕事」と認識していることが多いです。しかし実際には、書くことはwebライティングの一部でしかありません。webライティングにおいて最も重要なことは、何を書くかを「考える」ことです。実は、webライティングで稼いでいる人の多くは、「書く」よりも「考える」に多くの時間を費やしています。文字はしょせん伝達手段に過ぎません。書くためには、何を伝えるのか、という中身が前提として必要です。その中身を「考える」わけです。

さて、ではどうやって中身を考えれば良いのでしょうか。何もないところから何かを生み出すのは結構大変です。そこで指定事項が役立ちます。指定事項に書かれていることに素直に従えば、必然的に記事の輪郭や方向性が見えてくるからです。実は、指定事項があるのは楽なのです。指定事項を面倒なものと捉えるのではなく、中身を考えるための素材と捉えてみましょう。

情報収集をしよう

非承認理由として「記事の中身が薄い」といった内容のことを指摘される人が少なくありません。これは多くの場合、情報収集の不足が原因です。指定事項を参考にすることで、記事の輪郭や方向性などはある程度考えることができますが、それだけでは具体的に何を書くのかが不明瞭です。自分の頭の中に十分な知識があればいいのですが、なかなかそうはいかないので、情報収集をして情報を補います。

とはいえ、情報収集といっても難しいものではありません。webライティングの案件に必要な情報というのは、たいてい、それほど高度なものではなく、ネットで検索すれば出てくるレベルのものです。そのため、webライティングにおける情報収集は、基本的にはweb検索をすることになります。日頃からweb検索をして、慣れておくと良いでしょう。良いサイトや記事を見つけたときは、ブックマークなどをして、いつでもアクセスできるようにしておくことも大切です。

しかし、単価の高い案件に取り組みたいのであれば、求められる情報の質も高くなります。その場合、web検索だけでは不十分であることも珍しくありません。質の高い情報を得るには、本が確実です。近くに図書館があるのなら、それを利用しましょう。とはいえ、webライティングの案件の大部分は商業的なものです。商業的な情報が書かれている本は、あまり図書館には置かれていません(国立国会図書館はなんでもありですが)。

ではどうするかというと、お金を出して購入します。多くの人は抵抗を感じることでしょう。しかし、思い出してください。webライティングは仕事です。どんな仕事であれ、経費はかかるものです。会社勤めなら自分で経費を出すことはありませんが、会社でも家賃や営業車、パソコンなどお金を出して買っています。会社があるからこそお客さんを自社に呼んで商談ができるのであり、営業車があるからこそ広範囲に営業をかけることができるのであり、パソコンがあるからこそ色々な作業を効率的に進めることができます。経費を使うからこそ、利益が得られるのです。

幸いなことに、webライティングはそれほど経費がかかりません(「webライティングは仕事である」という認識を持ちにくい原因でもあります)。本を買うにしても、アマゾンを使えば古本を1円で手に入れることもできます。ライターが提供する本当の商品は、文章(書くこと)ではなく情報・知識(考えたこと)です。その情報を得ることは、ライターの重要な仕事なので、怠らないようにしましょう。

校正・校閲をしよう

この記事の副題でもある校正・校閲についてです。これは非常に重要なことなので、少し詳しめに解説します。

自分のミスは認知できない

webライティングでは、今までに解説してきたように、

  1. 指定事項を守ること
  2. 情報収集をきちんとすること

の2点を意識していれば、非承認になることはまずありません。しかし、現実には、この2つを守っていても非承認になることが数多くあります。一体なぜでしょうか?それは、自分でも気づかないミスをしているからです。より正確に言うならば、自分が犯したミスは気づくことができないからです。

ミスというのは、誤字脱字や文章のねじれ、表記の揺らぎなどです。自分では気をつけているつもりでも、ミスはなかなか認識できるものではありません。例えば、下の文章を読んでみてください。

「このカフェは若い人を中心に人気があまりす。ななぜら、パンケーキが非常におしいいからです。」

3点おかしいところがあります。しかし、指摘されなければ、なかなか気づけません。間違っている箇所でも、そのまま読んでしまうものです。このように、人間の認知は割と曖昧です。さらに、「自分の書いた文章は正しい」という無意識的なバイアスがかかるために、余計に間違いに気づくことが難しくなります。

自分では最高の記事ができたと思っていても、実際に投稿した記事には、誤字脱字などのミスがあり、承認者にその点を指摘されて非承認になってしまう、ということが少なくありません。

自分で書いたもののミスは自分では気づけない。これは執筆者にとって致命的なことです。それでは、非承認を受け続けるしかないのでしょうか?

校正と校閲

記事にミスがないかどうかを確認する作業を、校正・校閲と呼びます。ここで、校正と校閲について、簡単に説明しておきます。

校正とは、原稿と仮印刷されたものを比べ、体裁などに誤りがないかを確認し、正すことです。誤字脱字の確認も校正に含まれます。また、誤字脱字だけの校正は文字校正と呼ばれることもあります。

校閲とは、原稿の内容を吟味し、誤りを正すことです。情報の正誤や論理的な矛盾などを指摘していきます。

校正は印刷後にどうなるのかに重きを置き(webライティングに印刷はないので、編集に近いことをします)、校閲は原稿の内容そのものに重きを置いている点で2つは異なります。

例えば、「東京タワワーは1950年に施工された」を校正、校閲するとします。校正であれば、「東京タワワー」を「東京タワー」に修正します(誤字)。校閲であれば、「1950年」を「1957年」に修正します(情報の間違い)。

しかし、校正でも校閲に近いことはするので(その逆も)、あまり区別されないことが多いです。

校正・校閲はそれなりの技術と経験がないとできないため、記事の執筆者とは別に担当者を置きます。しかし、だからといって、執筆者がミスをしていいわけではありません。中には、「誤字脱字の修正をするのは校正・校閲の仕事なのだから、執筆者にどうこう言われても困る」と主張する人もいるのですが、論外です。校正・校閲をする方としては、「この人は自分で書いた文章を読み直すこともできないのか」と思ってしまいます。これは執筆者の信用を失うことにもつながるので注意が必要です。

繰り返しになりますが、webライティングは仕事です。そのため、記事を書いたらすぐにそのまま投稿するのではなく、本当に間違いがないかを確認するために読み直す必要があります。これもwebライティングの仕事の1つです。この意識がないと、「書いたんだからもういいだろ」となってしまいます。そして結局、ミスが発覚し、非承認になってしまいます。このようなことを避けるためにも、ある程度は自分自身で校正・校閲をしなければなりません。

しかし、先ほど確認したように、自分で自分のミスを発見するのは困難です。しかも、webライティングには制限時間が設けられていることが多く、この時間内に記事の校正・校閲をしなければなりません。普通のライターは、執筆から数日経った後に記事を読み返すことで客観的な視点を得ようとするのですが、webライターにはそれができないわけです。さらに、ミスがあれば非承認で報酬は0なのですから、素早く正確な記事を執筆しなければなりません。

一体どうすれば、自分のミスに気づき、正しい文章へと修正することができるのでしょうか?

校正・校閲ツールを利用しよう

そこで、校正・校閲ツールを利用します。これは、文章を書くだけで、誤字脱字や文章のねじれ、回りくどい表現などを指摘してくれるものです。もちろん、ツールを使っても、すべての間違いを見つけられるわけではありませんが、ミスの数は大幅に減らすことができるでしょう(可能な限り複数のツールを併用するのが望ましいです)。承認率も高まることが期待できます。

代表的な校正・校閲ツールを紹介しておきます。たいていはすぐに利用できるものなので、使ってみてください。

Word

マイクロソフトオフィスのWordです。おそらく知らない人はいないツールでしょう。しかし、校正・校閲ができることを知らない人は多いです。

使い方は非常に簡単で、文章を書いた後に、上の方にある「校閲」タブを開いて「スペルチェックと文章校正」をクリックするだけです。これだけで、修正の必要がある箇所に赤線や青線などでチェックが入ります。チェックが入った部分すべてに修正が必要であるわけではありませんが、記事を書く際の参考にはなるはずです。

また、初期設定の場合、チェックが入る度合いがあまり強くはありません。より強くし、ミスを少しでもなくしたい場合は、設定を変更します。「ファイル」、「オプション」、「文章校正」の順にクリックし、必要と思われる項目にチェックを入れていきます。特に、「文章のスタイル」の「設定」をクリックした際に表示される項目は重要です。「誤りのチェック」「表現の推敲」「表記の揺れ」のところにもチェックを入れていきましょう。

また、Wordには音声読み上げ機能がついています。「校閲」タブを開き「読み上げ」をクリックすると、書いた文章を読み上げてくれます。目で追うよりも音声で聞いた方が文章の間違いに気づきやすくなるため、利用してみましょう。音声だけでなく、自分で読み上げるとより一層間違いに気づきやすくなります。

日本語校正サポート

無料で利用できるwebサービスです。会員登録も必要なく、だれでも利用でまきす。使い方も簡単で、書いたものをコピペして「日本語チェック」をクリックするだけです。

日本語校正サポートでは、何を指摘するのか、項目を自由に設定できます。項目には「誤字・誤変換」「登録商標など不用意に使うべきでない用語」「仮名表記が望ましい当て字」「冗長表現」など15項目以上あり、さまざまな視点から間違いを発見できます。

また、修正すべき箇所が見つかった場合には、なぜ修正が必要であるのかを簡単に解説してくれます。その内容を頭に入れておけば、次回以降同じミスを防ぐことができるようになるでしょう。

日本語校正サポート

Enno

こちらも、無料、会員登録なしで利用できるwebサービスです。使い方も日本語校正サポートと同じで、書いたものをコピペして「タイポ/変換ミス/誤字脱字エラーをチェックする」をクリックするだけです。また、こちらも修正すべき箇所が見つかった場合、解説がついてくるので参考にすると良いでしょう。

日本語の文章のタイポ/変換ミス/誤字脱字エラーをチェック/校正

文賢(ブンケン)

有料、会員登録が必要なサービスです。しかし、作家や編集者、マーケティング担当者などプロも利用しており、定評があります。

間違っている箇所を指摘してくれるのはもちろんのこと、その精度は非常に高いです。さらに、より豊かな文章を作るための言い回しなどを提案してくれる「文章表現」機能も搭載しています。そのほかにも、漢字の含有率を計算して、読む負担にならない漢字の割合を提示するなど、ほかのツールにはない機能が満載です。「あれ?この表現って正しかったかな?」と細かいことに悩む必要がなくなるため、執筆に集中しやすくなり、記事の質を高めるとともに執筆スピードを上げることができます。

webライターとしてしっかりと稼いでいきたいと考えているのであれば、利用しても損はないでしょう。繰り返しになりますが、webライティングは仕事であり、仕事である以上は経費がかかります。経費を適切に使うことで、より大きな利益を生み出すことができるようになります。

とはいえ、文賢はそこまで費用が高いわけではありません。文賢を使って案件の承認率を高めることができれば、必要な費用はすぐにペイできるでしょう。

文章の完成度を高めるライティングツール【文賢】

承認率を高めるには?

大切なことは、「webライティングは仕事である」という認識を持った上で、指定事項を守り、情報収集を徹底することです。これができていれば、基本的には承認されます。しかし、自分では完璧だと思っていても必ずミスはあるので、校正・校閲ツールを使って客観的に分析することが大切です。これらを意識していれば、承認率は高まるでしょう。

ちなみに、この記事には、「このカフェは若い人を中心に人気があまりす。ななぜら、パンケーキが非常におしいいからです。」以外にも、あえて間違いを入れておきました。わからなかった人は、もしかすると、しっかりと文章を読むことができていないかもしれません。校正・校閲ツールを使った客観的な視点は執筆に重要です。