ウォーターハウスの特徴と代表作


ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス

ウォーターハウス(1849-1917年)はイギリスの画家で、神話を題材とした作品を多く残したことで知られています。まあ、日本ではあまり名前を聞く画家ではありませんが、最近ではスマホケースなどに彼の作品がよく印刷されているので、作品を知っている人は少なくないでしょう。

ウォーターハウスはしばしばラファエル前派として紹介されます。しかし、たしかに前派との交流があり、その影響が伺える作品もあるのですが、彼を前派として断定していいのかはなかなか難しいところです。どちらかと言えば象徴主義ではないでしょうか。

細かいことはともかく、ウォーターハウスの両親は共に画家です。ウォーターハウスは主に父のもとで絵を学びました。そして、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツという名門の美術学校に入学します。25歳のときにロイヤル・アカデミーの展示会に出品して注目を集めるようになりました。その後もロイヤル・アカデミーとは繋がりがあり、偉いところまでいっています。亡くなったあともお墓はイギリス・ロンドンにあり、現在でも彼の作品はイギリスでよく展示されています。イギリスと共にあった画家みたいな感じですね。

代表作

『シャロットの女』

ウォーターハウスと言えばコレ!というくらいに有名なのが『シャロットの女』です。制作年代はそれぞれ異なっているのですが、全部で3枚あり、いずれもよく知られてます。

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『シャロットの女』は、アーサー王物語のアストラットのエイレンという女性がモデルです。彼女はランスロット卿に恋をするのですけども、叶うことなく、死んでしまいます。その彼女の苦しみが本作では表現されています。1枚目の彼女の表情はなんとも言えないですね。

『クレオパトラ』

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あの世界三大美女であるクレオパトラが描かれています。この作品が描かれた背景とかはまったくわかっていません。彼女の表情がやたらと険しい理由もはっきりとしたことはわかってないです。しかし、綺麗なのはよくわかりますね〜。

『ユリシーズとセイレーン』

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これはホメロスの『オデュッセイア』が題材になっています。セイレーンという、怪物がいるのですが、顔は女性で体は鳥の姿をしています(人魚で描かれる作品もあります)。そしてセイレーンは非常に美しい声を持っていて、その声を聞いた者は思わず体が動いてしまうのだとか。海を渡るにはセイレーンを突破しなければならない、でも声を聞くと海に落ちてしまう…。そこで、オデュッセイアは、耳にロウを詰めて聞こえなくし、さらに体をマストに固定して動けなくしたのでした。本作はその様子が描かれています。ちなみに、オデュッセイアは結局マストを壊して動いちゃうのですが、仲間が彼を押さえたので助かりました。

『ジュリエット』

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『ロミオとジュリエット』のジュリエットです。

『受胎告知』

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聖母マリアがイエス・キリストを身ごもったことを、大天使ガブリエルから伝えられる場面を描いています。受胎告知を描いた作品(受胎告知に関する絵画を集めてみた - nancolu)は、たいてい、マリアが驚いていたりイヤそうな顔をして描かれていることが多いのですが、本作では若干困惑しているような表情で描かれていますね。