スマブラに飽きた?


スマブラに関する検索クエリが低下

スマブラSPが発売される1年以上前に、このブログにスマブラの簡単な攻略法をまとめた記事をいくつかアップしました。たとえば「スマブラ初心者向け!適切な攻撃を意識して確実に攻めよう - nancolu」などです。

一応、forを想定して書いたのですが、スマブラはシリーズを通して基本的な操作は同じであるため、とりあえず「スマブラ初心者向け」ということにしました。そんなこともあって、スマブラSPが発売されると、急激にこのブログへのアクセスが増えるようになりました。

それで興味深かったのが、アクセスの急激な上昇がSP発売から5日で終わったことです。それ以降は徐々に下がり始め、発売から10日ほどで落ち着きました。SP発売から1か月以上経った今では、アクセスがないことはないけども、以前とそれほど変わらない状態になっています。

このブログではGoogleアナリティクスなどの解析ツールを使っていないので大まかな数字しか把握できていませんし、またこのブログにアップしたスマブラの記事は上達したい人向けのややコア寄りなものなのでスマブラ全体のことはわからないのですけども、大まかな数からでもスマブラに対する興味の推移みたいなのを垣間見たような気がして面白かったです。

このアクセス数だけでは何とも言えませんが、おそらく短期間で飽きた人がそれなりにいたのでしょう。また、飽きた理由についても何となく想像できるように思います。

なぜスマブラは飽きるのか

一言で言えば、表面的には単調だからでしょう。基本的にスマブラは相手を画面の外に吹っ飛ばすだけです。SPにはストーリ要素を持つものもあるのですが、ちょっとした気分の盛り上げ程度のものであり、本格的なストーリーが組まれているわけではありません。しかも、多くの人にとってCPUが強く感じられたので、単調でかつ難しいとなると飽きるのも無理はないように思われます。また、ファイター、ステージ、アイテム、音楽などのボリュームはシリーズ最高であるものの、基本的なゲームとしては、相手を画面外に出す、ということなので、スマブラにあまり親しみのない人にとってはそれらボリュームが見せかけのように感じられた可能性もあるでしょう。

(売上に関係なく)人気のあるゲームには特徴があります。それは表面的には複雑に見えるけど実は単純というものです。これはRPGが典型的ですが、表面的には膨大なストーリーがあって複雑ですけども、実際には画面の指示に従って操作していればほぼ確実にエンディングを迎えることができます。また、RPGとは違いますが、モンスターハンターは象徴的です。これも表面的にはモンスター、フィールド、装備、素材などが豊富で複雑ですが、ゲームを進めていくと多くのプレイヤーは最適と思われる装備を作り上げて、それだけで全部を制覇しようとします。ネットプレイをすればみんな同じ装備になっている光景を見ることができるでしょう。つまり、人気のあるゲームは、複雑なものを単調なもので割り切っていけるという爽快感がポイントです。実際の利用者は少数ですが、チートがなくならないのもこれが関係しているでしょう。

しかし、本来的な意味でのゲームの「面白さ」はまったく逆で、表面的には単純だけど実は複雑(奥深い)というものです。単純なものが実は複雑なものによって成り立っていた、進めば進むほど新たな発見が生まれる、それじゃあこれをこうしたらどうなるんだろう?こういった感覚が「面白さ」です。将棋は駒をパチパチと動かすだけの単純なものですが、長い歴史を持っている程度にはまだわからないことがたくさんあります。サッカーもボールを蹴るだけの単純なものですが、日々新たな戦略が練られています。この点においてスマブラは「面白い」。相手を画面外に出すという単純なものですが、ヘタに攻撃すればガードされて反撃を受けてしまう緊張感、どうすれば確実にダメージを蓄積できるだろうか?どうすれば確実に相手を画面外に飛ばせるのか?といった複雑性を持っています。本来的なゲームの面白さは、言い換えれば、頭を使うことです。研究者の中には将棋を好む人が割といるのですが、これは無関係ではありません。ゲームには常に発見があるです。

ただ、本来的なゲームの「面白さ」はあまりウケなくなってきました。複雑なものに対応できない人が多いからです。複雑性を自分で吟味するには大変な時代になりました。大学は偏差値の高いところに行くべき、就職は上場企業などの有名企業にすべき、年収が高い方が人生は幸せ、賢い消費のものさしとしてのライフスタイルなどなど、客観的な指標が受け入れられやすい状況においてゲームの「面白さ」を理解するのは困難です。将棋に関するニュースが弁当の値段になってしまうのはある意味では必然的なことでした。スマブラにおいてもファイターやステージのボリュームをアピールしなければならないわけです。結果的にスマブラは表面的には複雑に見せることができました。しかし、多くの人はその複雑性に魅力を感じましたが、実際には単調なものでした。しかも、単調なのに簡単に割り切ることができない。本当は、その単調さの中の複雑性が面白いのに、複雑性が理解できずに諦めてしまう。これがスマブラの飽きの原因でしょう。

勉強しよう

これはスマブラに限ったことではありませんが、本来的なゲームを楽しむためには勉強が欠かせません。将棋をするのに駒の動かし方すら知らないのでは遊べません。サッカーでも基本的なルールを知っておく必要があるでしょう。同様に、スマブラでも、基本的なルールや操作方法はもちろんのこと、ファイターにどのような特徴があるのか、ファイターとステージの相性はどうなのか、といったことは勉強しなければなりません。このブログではスマブラのコツを紹介した記事をいくつかアップしているので、よければ参考にしてみてください。

【スマブラ】上達のために知っておきたい基本中の基本(初心者向け) - nancolu

ただ、SPに関して言うならば、ファイターやステージの数が多過ぎて勉強が大変ですね。ただ複雑なだけのものは苦労するだけです。スマブラシリーズでは64やDXが比較的人気ですが、これは古いからなのではありません。技術が進み、ゲームでできることが増えるほどに「面白さ」が削がれていくのは皮肉なものです。でも、スマブラ自体はとてもよくできたゲームですし、SPも素晴らしいと思います。SPをこれから売ろうと考えている人もいるはずですが、いいゲームですよ。