nancolu

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なぜ新入社員は早く帰ろうとするのか



「誰でもいい」という象徴 - nancoluの続きでもあります。

そもそも本当に新入社員(新卒)が早く帰ろうとしているのかわからないのですが、これだけメディアとかで言われているのだから、多少はそういう傾向があるのだろうと思います。ではなぜ彼らは早く帰ろうとするのでしょうか。

これは私が思うに簡単な話で、就業時間を過ぎれば義務を果たした、ということなのでしょう。義務を果たしたというのは、契約上の時間を過ぎた、というのもあるのですが、前提として「社会人」という概念についてです。おそらく彼らは、私がいうところの非社会人です。非社会人は社会に属さなければならないと考えており、その手段として会社勤めがあります。彼らは会社に属していれば社会に属していると思っているので、会社の役割を終えれば社会に対する役割も終わったと考えるのでしょう。だから、その先に行くことができない。

大部分の非社会人にとっての「社会」の範囲はおそらく「日本」であろうと思います。具体的な形で社会に所属している人を想像することができない。会社に勤めることで社会に属していると思ってしまっているから、具体的な形で社会に対して何かをしようという気にはならない、というよりも、そもそもそういった発想をすることが原理的に無理なんだと思います。自分を位置づけるところが、「日本」っていう極めて抽象的なものか、あるいは恋人のようなあまりにも個人的なところ、もっと言えば自分に自分を位置づけるというような形になっています(非常に極端で、セカイ系の作品が人気を持っているのは納得できます)。

だから個人主義的にならざるを得ない。いや、正確に言うならば、自己中心的です。自己中心的というのは利己主義と比較すると理解がはかどります。利己主義というのは、私がこれをしたら周りは困るだろうけどそんなの知らない、であるのに対して、自己中心的というのは、私がこれをしたら得になる、です。利己主義には自分以外の視点があるけども、自己中心的には自分しかないわけです。その意味で、彼らは非常に純粋です。彼らが悪いわけではありません。むしろ、彼らをそのようにしたのは、彼らを育てた親世代です。

もちろん残業を何時間もやらせるのは論外としか言いようがありませんが、しかしすぐに帰るというのも自分以外の視点がなさすぎます。どっちもどっちです。