聖書が欲しい!どれを買えばいいの?値段は?


聖書を買いたいけど、種類が多くてどれを買えばいいのかわからない、という悩みを抱える人は少なくありません。聖書の種類を整理しておきましょう。

そもそも聖書とは?

少し遠回りになりますが、聖書がどういう書物であるのか、その概要を知っておくと種類の違いもわかりやすくなります。

聖書は、旧約聖書39巻と新約聖書27巻、合わせて66巻の書物を1つにまとめたものです。また、聖書には含まれないものの(と表現すると語弊があるのですけど)重要な書物としていくつかあります(旧約聖書続編とか第二聖典とか言います)。

旧約聖書はヘブライ語で書かれており、新約聖書は古代ギリシア語(正確にはコイネー・ギリシア語)で書かれています。

なぜ種類がたくさんあるの?

主な理由は、翻訳の違いです。

聖書は、旧約39巻と新約27巻(+α)を合わせたものであり、1つしかありません。しかし、ヘブライ語とギリシア語で書かれているわけです。それを現代人が原文で読むのはさすがに無理があるので翻訳をするのですね。

とはいっても、立場や考え方によって翻訳の仕方は異なります。たとえば「I love you.」を「あなたが好きです」と訳すこともできますが「月が綺麗ですね」と訳す人もいます。それに時代によって言葉は変わるので、それへの対応という意味でも翻訳は改良されなければなりません。そういうわけで、翻訳に多様性が生まれ、数多くの種類の聖書が生まれることになりました。

この翻訳の違いに加え、何を聖典と見なすか、つまり旧約聖書続編を認めるか否かが問題となります。立場や考え方によって含める含めないが違ってくるのです。なので、旧約聖書続編が入っている聖書と入っていない聖書が出てきます。

その他の違いとしては、注などが入っているかどうか、本のサイズの違いなどがあります。

聖書の種類

日本での主な翻訳は6つあります。新共同訳、聖書協会共同訳、口語訳、文語訳、新改訳、フランシスコ会訳です。そして、この訳に加えて、旧約続編を入れるかどうか、注などが付くかどうか、といった条件が出てきます。

これらを含めた上での、具体的な聖書の種類が以下です。しかし、すべての聖書を網羅するなんてことはできないので、比較的よく売れているまたは注目されている主要なものだけを紹介します。また値段も併せて書きますが、すべて税別価格です。

細かい種類はいいから、どれを買えばいいのか教えろって方は、ここを飛ばして下の方を見てください。

新共同訳聖書

1987年に日本聖書協会が発行しました。カトリックとプロテスタントが共同で翻訳作業を行ったことから、この名前が付けられています。実は、新共同訳聖書の前に共同訳聖書が発行されたのですけども、こちらはあまり評判がよくなくて、改良して「新」となりました。

新共同訳聖書は日本でもっとも流通している聖書で、具体的な数字はわかりませんが、約7割がこれです。キリスト教系の学校出身者であればこの聖書を持っている人も少なくないでしょう。また、学術研究においても、この聖書が用いられることが多いです。

値段は、一般的なサイズであるA6型(文庫本サイズ)で3000円です。

新共同訳聖書 旧約続編つき

新共同訳聖書に旧約聖書続編が付いたものです。名前の通りですね。こちらの値段はA6型で3600円です。

新共同訳聖書 引照つき

新共同訳聖書に引照が付いたものです。引照とは聖書をより深く読むためのヒントみたいなものです。聖書は66巻の別の書物から成り立っており、それぞれがそれぞれの影響を受けて成立しています。そのため、引用や参考にして書いているところがあるのですが、その箇所を示してくれています。

値段は、中型(B6)で5200円。

新共同訳聖書  引照つき/旧約続編つき

名前の通りです。中型(B6)で6000円。

聖書 聖書協会共同訳

新共同訳聖書と同じ日本聖書協会が発行しています。2018年12月に発売されたばかりの新しい聖書です。基本的には新共同訳をアップデートしたような翻訳になっています。ただ、発売されて間もないこともあり、誤植がやや目立ちます。版を重ねれば修正させるはずです。

小型(A6型)で3000円。

聖書 聖書協会共同訳 旧約聖書続編付き

名前の通り。

小型(A6型)で3600円。

聖書 聖書協会共同訳 引照・注付き

名前の通り。

中型(B6判)5300円。

聖書 聖書協会共同訳 旧約聖書続編付き 引照・注付き

名前の通り。

中型(B6判)6100円。

口語訳聖書

日本聖書協会が1955年に発行しました。口語訳ということもあって、非常に読みやすいです。文学作品でもよく引用されています。

小型(A6型)2900円。

文語訳聖書

日本聖書協会が1982年に発行しました。文語訳ということでかなり格式の高い文章になっています。今読むとちょっと堅苦しく思えるかも?新共同訳や聖書協会共同訳も割と格式の高い文章なのですが、それよりもすごいです。

小型(A6型)3200円。

聖書 新改訳

いのちのことば社が発行する聖書です。原文に忠実な訳を心がけており、主にプロテスタントの保守的な立場の人が使用しています。引照と注がついています。

プロテスタントでは旧約続編を聖典とは認めないので、旧約続編付きの新改訳は存在しません。

小型(A6型)で3500円。

フランシスコ会訳聖書

フランシスコ会聖書研究所が発行しているもので、主にカトリック教会で使われています。訳注などもついています。カトリックでは第二聖典があるので、いわゆる旧約続編も入っています。

中型(B6サイズ)で5000円。

その他

個人が翻訳したものもあります。代表的なところでは田川健三がいます。

以上の訳は日本語訳ですが、言うまでもなく英語やドイツ語など、さまざまな言語のものがあります。日本語訳と英語訳が並んでいるものもあり、より深く聖書の言葉を理解することができます。

どれを買えばいい?

以上に紹介した聖書が日本で主に使われているものです。訳で言うならば、新共同訳、聖書協会共同訳、口語訳、文語訳、新改訳、フランシスコ会訳の6つが主要ですね。その中でも新共同訳と新改訳が特に多いです。それぞれの訳で、続編を含むか、解説などがあるか、などによって聖書の種類が増えていきます。

そして、結局のところどれを買えばいいのか、という点についてです。教会やキリスト教系学校に通っていて、そこで聖書が必要という場合には、そこが使っている聖書と同じものを使うのがベストです。1つの教会や学校が複数の聖書を並行して使うことはまずありませんから、とりあえず何を使っているのか聞きましょう。

教会とかキリスト教系の学校に関係なく、個人的に読みたいという場合は、新共同訳聖書 引照付き/旧約続編付きをオススメします。ちょっと値段が高いですが、必要な物は全部入っているので、これさえあれば、基本的に困ることはないでしょう。

お金は使いたくない!という場合は?

ぶっちゃけ、聖書は安くはありません。見方によっては、膨大な学術研究の上に成り立っているものが、しかもあの分厚い書物が、3000~5000円程度で買えるのは安いとも言えるのですけど、でも高いと感じる人が多いでしょう。

新約だけであれば無料で得ることもできるのですが、旧約も含めて全部を無料で、というのならば、スマホアプリ、YouVersionの「聖書」をオススメします。これは完全無料で、複数の言語の訳を見ることができます。日本語に関しては新共同訳が入っています。