マリオカート64で遊んだ感想



小学校のときの友達と久しぶりに会い、マリオカート64で遊びました。「思い出補正」みたいなのもあるでしょうけども、かなり楽しかったです。そんなわけでマリオカート64で遊んだ感想について書いてみたいと思います。

ゲームバランスが良い

「ゲームバランス」という言葉は非常にあいまいで、説明が難しいところがあるのですが、無理やり言語化するならば、戦術が豊か、といったところでしょうか。

マリオカート64のジャンルはレースなので、プレイヤーのテクニック、例えばどれだけインを攻めることができるか、といった点が重要になるのですが、アイテムがあるので相手に干渉することができます。この干渉の仕方に多様性があるので、工夫次第では一発逆転を狙うことも可能です。

マリオカートは64以外のハードも継続的に販売されている人気タイトルですが、アイテムという点に関して言えば、64が最も頭を使わなければならないと思います。というのは、64以外では、とにかく使えば何とかなってしまうアイテムが増えてきているからです。自動的に操作が行われるキラー、攻撃範囲がやたらと広いトゲゾーやボムへい、特に考えがなくてもテキトウに打てば当たるファイヤーフラワー、絶対にあたるサンダー(これは64にもありますが)、7,8つのアイテムを一度に保有できるアイテム、などなど。私はマリオカート7を持っているのですが、アイテムが強力すぎるために、最下位でもテキトウにアイテムを使えばいきなり上位に食い込めるということが多々あります。ここに戦術なんてものはないのであり、これはゲームとはいえません。

しかし、64では、そもそも攻撃アイテムが少なく、攻撃範囲も基本的には狭いです。また、コウラに関しては、テキトウに打てば自分にあたってしまうことも珍しくなく、それなりに考えなければ使いこなすことができません。

さらに、64の場合はクラッシュが派手であり、かつ、空中で暗転することがありません。そのため、ドリフト中の相手にコウラを当てて斜めに吹っ飛ばし、柵を超えて場外に出すといったことができます。また、大ジャンプ台の手前でサンダーを出して、相手を突き落とすこともできます(64以降もできますが、暗転してしまいます。ある意味では「丁寧」な設計なのですが、私はこれに反対したいと思います)。これらの戦術を使うことで、相手の大幅なタイムロスを狙うことが可能です。

もしかすると、結局64でもアイテムで結果が左右されるじゃん、といった批判があるかもしれません。しかし、先ほども書いたように、64以外では使えば何とかなってしまうアイテムが少なくありません。64では頭を使わないとアイテムが使いこなせないのであり、意味が大きく異なります。また、64では相手からの攻撃を回避することが可能です。64以外では、アイテムを使われればどうしようもないことが多々あるのであり、これは文字通りどうしようもないのです。

さらに、64では、仮にボコボコに攻撃を受けたとしても、プレイヤーのテクニックで距離を縮めることは十分可能です。これはマリオカート64の世界大会を見ていても明らかで、接戦になっていることが少なくありません。そして、だからこそ盛り上がるのです。

アイテムを有効活用するには頭を使う必要があり、またアイテムによって攻撃を受けたとしてもプレイヤーのテクニックでカバーすることができる。このようにマリオカート64には絶妙なバランスがあると私は思います。

昔のゲームのほうがおもしろい?

マリオカート64をやっていて感じたのは、昔のゲームのほうがやっぱり面白いな、ということです。これは確かに、冒頭にも書いたように、「思い出補正」というのもあるでしょう。

しかし、根拠がないわけではありません。新しいゲームはグラフィックがどんどん綺麗になっていきます。しかし、ゲーム性というものを考えた場合、グラフィックが綺麗であることはまったく関係がありません。これはテトリスで考えるとわかりやすいでしょう。仮にPS4でテトリスをすると考えてみてください。どれだけ画面が綺麗になろうが、テトリスはテトリスです。テトリスを純粋に楽しみたい場合、画面の綺麗さというのはむしろ邪魔な要素になるでしょう。

つまり、ゲーム機の性能が上がり、どんどん画質が良くなると、結果的にゲーム以外の要素が介入してくるために、純粋にゲームとして楽しめなくなるのです。だからこそ最近のゲームはゲームではなく双方向動画になってしまうのです。ゲーム性を追求すればおのずとボードゲームになります。将棋は究極のゲームでしょう(将棋をゲームと呼ぶことに抵抗がある人はおそらくゲーム概念を理解していないと思われます)。

とはいえ、ゲーム機でしかできないゲームというのも当然ながら存在します。その意味でマリオカートは素晴らしいです。そして、もっと言えば、マリオカートシリーズの中では、64が最もゲームバランスが優れているように感じられます。

関係のない話になりますが、任天堂はここ最近、ファミコンやスーファミを「ミニ」という形で復刻してきています。これは、おそらく、私のように「なつかしさ」に訴えかけているのでしょうけども、私は別の意味で、つまりビデオゲームのゲーム性の復刻という意味で評価したいです。画質を綺麗にする、という流れの抵抗となればいいですね。