学部と大学院の講義の違い


学部と大学院の講義の違いを簡単に書いてみたいと思います。ちなみに私は文系ですので理系だとまた違うところがあるかもしれません。

学部

こんな言い方をしたら怒られるかもしれませんが、高校の授業に似ているところがあると思います。基本的には、先生が生徒の前に立ち、テキストなどを用いながら話を進めていきます。たまには先生が生徒に問いを投げかけることもありますが、先生が一方的に話し続けることが圧倒的に多いです。そういうこともあって、先生一人に対して生徒は数十人から数百人になります。

4年制大学の場合、卒業に必要な単位数は124以上です。1つの授業で2単位ですので、それなりの数の講義を受けることになります。この講義を通して、自分が先行する分野の全体像を大まかに把握していきます。つまり、勉強が中心です。

また、3,4年にゼミ(演習科目)に所属し、多くの講義で学んだことの集大成として、卒業論文にまとめます(卒論がない学部も珍しくありませんが)。ゼミは少人数で行うのが普通で、多くても20人くらいになるでしょう。先生が一方的に話すことは少なくなり、生徒が中心になって議論を行います。

大学院

先生が一方的に話し続けるタイプのものはほとんどありません。学部でいうところのゼミを毎回行うような感じになります。そのため、どの講義も数人から十数人くらいです。講義では毎回、何かしらの発言が求められるので、自分なりに考える必要があります。また、学部レベルの内容は理解していることを前提に講義が行われるので、前提となる知識を持っていないと、そもそも議論にも参加できず、おいてけぼりになってしまいます。

もちろん大学院にもゼミがあります。大学院におけるゼミは、修士論文または博士論文の進捗状況を発表するような感じです。論文に関わる事柄について明らかになったことをまとめ、発表します。それに対して、先生や他の学生から意見や批判を受け、改善し、論文へとつなげていきます。

大学院での普通の講義とゼミは割と似ています。違いとしては、普通の講義は一応先生が用意した話題に沿って議論を進めるのに対し、ゼミは学生の興味に応じて議論を進める点です。先生の介入の度合いが違うにせよ、学生が主体的に議論をしていくことになります。

また、学部は先生の発言や教科書の内容を勉強していれば卒業できますが、大学院では研究をしてある程度の成果を出さなければ修了できません。勉強は既に誰かが明らかにしたことを自分の頭にインプットすることで、研究はまだ誰も明らかにしていないことを明らかにして発表することです。大学院で議論が多いのは、新たな知見を出さなければならないことと関係しているのでしょう。そういうこともあって、大学院では、自分の問いを持ち、それに対する答えを提示する必要があります。

ちなみに、修士課程修了に必要な単位数は2年で30単位以上です。学部と比較するとかなり少ないです。博士課程だとゼミだけになります。

まとめ

学部は専攻する分野の全体像を大まかに学ぶこと(勉強)に、大学院は学部で学んだことを前提に新たな知見を出すこと(研究)に重きが置かれているのだと思います。