大学院予備校には行った方がいい?


予備校と言えば大学(学部)受験向けのものが有名ですが、実は大学院向けの予備校も存在します。それでは、大学院を受験する際には、その勉強として、大学院予備校に通っていた方がよいのでしょうか?

予備校に通わず合格

私も大学院(文系)に合格したことがあるのですが、その際に予備校は使っていませんでした。私は大学院予備校について詳しく知っているわけではありませんので、これについて書くことができません。そこで、以下では、なぜ私は予備校に通わなかったのかについて書いてみたいと思います。

理由1:予備校に限界を感じるから

大学の学部受験に関しては、どの大学であっても、出題範囲や問題形式が似通っていることが多いです。そのため、予備校は、過去問などを研究しやすく、出題傾向や過去の受験生の間違いやすい問題を理解できるので、それなりのサービスを提供することができます。

一方、大学院受験では、出題範囲や問題形式などが大学によって大きく異なっています。また、同じ大学であっても、教授が変われば問題も大きく変わることが珍しくありません。さらに、出題される問題は非常に専門性が高くなっています。もちろん、大学院にも過去問はあるので、出題の傾向などを調べることはできますが、メジャーな大学院の傾向を調べるだけでも相当な作業が必要になるでしょう。予備校にこれができるのか。学部よりも受験生が少なく、利益も期待できないのに、予備校がこれをするのだろうか。専門性が問われることをどうやって教えるのか。といったことを考えると、予備校で教えていることは大したことないだろうなぁと私は感じました。

おそらく、大学院予備校で教えることができるのは、どの大学院でも出題される外国語の読解や、論述のやり方、研究計画書の形式的なアドバイスといったことに限られるのではないかと想像します。この程度の内容であれば普通の書店に売られている参考書で十分対応可能です。また、専門に関することは、どちらにせよ専門書を読む必要が出てくるでしょう。

理由2:授業料が高すぎるから

ネットで適当に「大学院 予備校 授業料」などで検索すると、予備校の料金体系のページが出てきます。軽く10万円超えるところもありますけども、その料金を高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれですが、私個人の感想としては高すぎると感じました。

大学院によっても違いはありますが、ほとんどの大学院では、外国語、専門に関する論述、面接(研究計画書)の3つが試験に出てきます。外国語に関しては言うまでもなく書店に参考書が大量にありますし、論述や研究計画書は形式的なことは参考書で十分学べます。1冊せいぜい1000~2000円程度ですし、古本ならもっと安くであります。

3つの試験に共通しているのは専門性が求められること(外国語は専門に関する内容が出ます)で、重要なのは専門性を獲得することです。これは本を読むしかありません。繰り返しになりますが、予備校では専門まで踏み込んで教えることはおそらくできないでしょう。10万を超える大金を予備校に出すくらいなら専門書に使っている方が有益であるように思われます。

理由3:受け身になってしまいそうな気がするから

大学院予備校のメリットとしてよく挙げられるのが、勉強の指導が受けられる、周囲にライバルがいてやる気が出る、過去問入手などの細かいサービスがある、などです。

大学院は研究をするところで、基本的には自分で主体的に動いていかなければなりません。研究をするためには誰も知らないことを明らかにしていくのですから、どこまでが明らかになっているのかを知るためには勉強は必要で、自分から勉強しないと研究になりません。本に書いてあることくらい自分で理解できるようにならないといけないでしょう(これは質問してはいけないという意味ではないです)。研究は、誰も知らないがゆえに、孤独になることが多く、特に文献調査が中心になる文系はその傾向が顕著で、ライバルがいないと集中できないのはマズいです。それに、過去問入手などはそれくらい自分でやらないとヤバいだろ、と思います。

大学院に入る前に、何でもやってもらえる(でも肝心の専門は教えてもらえない)環境に慣れてしまうと、研究ができなくなってしまう気がします。

まとめ

いろいろと書きましたが、大学院予備校に通わなくても大学院に合格することは可能です。