大学院に行かない方がいいのでは?と思う人の特徴


夢と希望に満ちた大学院ですが、一歩間違えると闇の中をさまようことになってしまいます。結局のところ、大学院に対する態度が問題となってくるのですが、そこで大学院に行かない方がいいのでは?と感じてしまう人の特徴を書いてみます。

勉強と研究の違いがわからない

勉強と研究は似たような意味で使用されることが多く、混同している人も少なくありません。この2つを混同したまま大学院に行ってしまうと大変なことになってしまいます。

簡単に2つの違いを書くと、勉強は既に人類が明らかにしたことを自分の頭にインプットすることで、研究は誰も知らないことを明らかにして発表することです。そして、大学院は研究をするところになります。勉強するところではありません。もちろん、研究をするためには、どこまで明らかになっているのかを知っておく必要がありますから勉強も欠かせないのですけども、勉強で終わりではなく、その先の研究までもしなければならないのです。修士論文や博士論文は大学院でやってきた研究成果をまとめたもので、逆に言えば、しっかりと研究成果を出さなければ論文が書けず、修了することができないということでもあります。

研究は今まで誰も指摘してこなったことを発表しなければなりません。誰もわからないことを言っていかなければならないのです。これってけっこう怖いですよ。

少し話が変わりますが、以前、研究計画書の書き方に関する参考書を読んだことがあります。その中に、実際に提出された研究計画書の例があり、そこに現役の大学教授がコメントをしていました。ある研究計画書に「勉強していきたい」といったことが書いてあったのですが、それに対するコメントは「研究計画ではなく学習計画になっている。大学院が何をするところであるのかを理解しておらず、論外です」といったものでした。

勉強するつもりで大学院に行くと落ちてしまいます。落ちたらまだ良い方で、たまたま受かってしまったら何をすればいいのかわからず、途方に暮れることになるでしょう。

自分で視点を動かせない

これも勉強と研究に関わってくることです。高校までは課題は与えられるものであり、それは基本的には機械的に答えを出していくことができます。勉強というのはそういうもので、何らかの対象に関して、誰かが明らかにしたことを、その視点から追っていくことになります。

しかし、研究では、勉強したことを踏まえた上で、「この人はこの視点から語っているけど、別の視点からも見ることはできるよね」と自分で視点を動かす必要があります。そして、この視点を動かすということが疑問を持つということなのですが、これができない人というがいます。このことは主観と客観にも関係します。研究成果は客観的なものである必要がありますが、しかし、その客観は主観に基づくものです。研究動機と言うべきでしょうか。

今では、偏差値の高い大学が良い、上場企業に就職すべき、年収の高い方が充実している、モノの数が少ないほど幸せ、といったように客観的指標に頼って、自分で考えることをしない人が少なくありません。おそらく、客観的指標に頼れば失敗はない、客観的指標に従っていれば自分が傷つかない、といった考えがあるのだろうと思われますが、このように自分の視点を持てないと勉強の域から出ることができず、研究になりません。

就職を期待している

理系であれば大学院の研究が仕事に直結することもあり、中には院卒でないと採用しない企業もあるほどなのでまだいいのですが、文系の場合は直接的に仕事結びつくことが珍しく、就職に有利になるということがあまりありません。そのため、大学院を出たけど就職先がない、という状態になっている人が多いです。

そもそも、大学院から就職するというのがあまり良い選択ではないのかもしれません。就職よりもむしろ、自分の力でやっていく、端的に言えば独立してやるくらいの気持ちが必要なのかもしれません。

大学院を出た場合の理想的な就職先は大学(教員)でしょうが、この場合でも自分の研究室を持てば、研究室を運営していかなければなりません(文系は何とも言えない部分もあるんですけど)。ある大学教授は、研究室というのは、教授をトップとした中小零細企業のようなものだと言っていました。大学に雇われているとはいえ、自分の責任で運営、経営していかなければならないのです。

この記事を読んで自分は向いていないのでは?と思う

このクソくだらない記事を読んで、「向いていない」と思うのであれば、これは断言してもいいと思うんですけど向いてないでしょう。

「そんなもんしるか、何を言われようが私はこう思ってるんだ、だからやるんだ!」くらいでないと研究はできないです。

まとめ

いろいろと書きましたが、大学院に行かない方がいいのでは?と思う人の特徴を一言で表すと、受動的な人です。