ゲームにストレスは必要


ゲームソフトの口コミを見ていると「なぜ高いカネを出してストレスを感じなければならないのか」といった意見を見つけることができます。確かにストレスを感じるのは誰でもイヤなものでしょう。しかし、本当にストレスは悪いものなのでしょうか?

ストレスと達成感

ゲームにおける楽しみはストレスと共にあると言っても過言ではないでしょう。ゲームには必ず困難があります。その困難に直面したうえで、どうすれば目的を達成できるのかを考えて工夫したり、今までできなかったことをできるように練習したりする過程が重要です。そして、その努力が実を結んだときに達成感が起こり、ゲームに喜びを見出すことができます。

困難なのですから簡単に達成できるものではありません。そこにストレスが生まれるのは当然です。なので、ゲームをしている最中にストレスを感じるのは別におかしなことではなく、問題はそのストレスをそのままにしてしまうことにあります。ゲームの面白さはそのストレスの向こう側にあるのに、ストレスを感じた時点で諦めてしまうのが良くないのです。

もしストレスを感じたくないのであれば、もはやゲームである必要はないでしょう。映画やアニメなどの映像や音楽などをそのまま楽しめばいいのです。映像や音楽は基本的には受動的なものですから、感情の変化はもちろんありますけど、一般的な意味でのストレスはほとんど感じないはずです。

ゲームの難易度

ゲームに困難は付き物で、そこにストレスが伴うのは仕方のないことなのです。しかしあまりにも難しいゲームについては確かに問題です。

練習をすれば何とかクリアできそうな難易度であればいいのですが、明らかに自分のレベルよりも難易度が高すぎるゲームを楽しむのは難しいでしょう。また、ゲームの設計からして無理のあるもの(俗にいうクソゲー)もあるのであり、必ずしもプレイヤーが悪いというわけでもありません。

ゲームは実際にやってみないとわからないところがあるので難しいところなのですが、理想を言えば、実際にやってみて明らかに自分のレベルには合っていないと感じた場合は、ゲームの購入代金は諦めて別のゲームに当たった方がいいかもしれません。しかし、ゲームが悪いのか自分が悪い(諦めが早い)のかの区別はある程度ゲームに慣れていないとわからないので、ゲーム初心者は初心者向けのゲームから始めるのがよいでしょう。

ゲームはそれ自体が目的

ゲームをストレス解消の手段として用いる人がいます。しかし、あまりいいものではありません。中にはゲームがストレス解消に有効であるとする研究発表もあるのですが、ゲームはあまりにも多様であるため(たとえばテトリスとストリートファイターでは全然違いますよね)、すべてをゲームの一言でまとめることには無理があります。そしてここまで書いてきたように、ゲームには困難があるのであり、それを乗り越えるにはストレスがかかりますから、ストレスにストレスを重ねることになってしまいます。

本来、ゲームはそれ自体が目的です。ストレス解消などのように手段として用いるものではありません。そのため、純粋にゲームと関わることが大切です。ゲームは日常生活とは切り離された世界を持ちます。日常生活のストレスをゲームに持ち込んだり、ゲームのストレスを日常生活に持ち込んだりするのも良くありません。

ゲームにおけるストレスはゲームの中で達成感へと昇華させるべきものであり、それ自体を楽しむのがゲームとの正しい付き合い方です。