グローバル時代に英語は必須?



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結論から言うと、グローバル時代を生き抜くには英語が必要です。しかし、一般的な英語の在り方のイメージとは少し違うかもしれません。

グローバル化と国際化

グローバル時代の英語を考える前に、まずはグローバル化とは何かについて考えてみます。

グローバル化と似た言葉に国際化があります。中には全く同じ意味で使う人もいるのですが、実はまったく違うものです。それぞれの特徴をごく簡単にまとめると以下のようになるでしょう。

グローバル化は、第一に必然的に起こるものです。人類史はそのままグローバル化の歴史と言い換えることができるでしょう。個人の意思でグローバル化を進めたり止めたりはできません。第二に規模は文字通りの地球全体です。日本とアメリカの関係などのように、2か国や3か国程度の関係はグローバルではありません。

国際化はグローバル化とは違って意図的に起こすものです。「あの国と関係を持っておくと利益が生まれるだろうから仲良くしよう」というように、意思を持って自ら関係を作ろうとします。グローバル化のように自然発生的に起こるものではありません。また、規模は2か国や3か国程度の限られた関係になります。

グローバル時代に英語は欠かせない

グローバル時代の定義は曖昧なところがあるのですが、グローバル化が十分に展開された時代と言い換えることができるでしょう。現代はあらゆる物が地球規模でやり取りされ、情報にいたってはネットなどを使うことで場所を問わず瞬時に飛び交うため、グローバル時代と言えるかもしれません。

人は一人では生きていけないため、他人とのコミュニケーションが必要です。ここに言語は欠かせません。あらゆる言語の中でも英語は飛びぬけて影響力が強く、世界各国に話者が存在するため、地球規模でコミュニケーションを取るには合理的です。グローバル時代に英語は欠かせないでしょう。

グローバル時代における英語の在り方

「英語が必要」と言った場合に、傾向として、日本人はアメリカ人のようなネイティブ並みの流暢な発音をしなければならないことをイメージするようです。しかし、ここで問題になるのはグローバル時代における英語です。アメリカとの国際化を図るのであれば流暢な英語の習得にもそれなりの意義があります。しかし、グローバル時代においては少し事情が異なります。

繰り返しになりますが、グローバルなので、規模は地球全体です。当然ながらそこにはアメリカも含まれますが、アジアやアフリカなども忘れてはなりません。このような地域の英語は必ずしもアメリカのような素早い発音をするとは限らず、むしろそのような発音では聞き取れない人の方が圧倒的に多いです。伝わらないのですからグローバル時代における英語としては相応しくありません。そのため、多くの日本人の感覚からすれば、英語を上達するほどにグローバルには通用しなくなるという皮肉な結果になるのです。

さらに言うならば、現代では、直接現地を訪れて会話をすることはあまりありません。国際電話があるのですから、それを使えば物理的に移動することなく情報のやり取りが可能です。いや、現代では国際電話を使う機会も少ないでしょう。時差の関係や利便性もあり、圧倒的にメールを使ったやり取りが多いです。もはや発音は関係ありません。むしろ読み書きの方が重要なのです。

ついでに言うと、必ずしも個人が英語の能力を有していなければならないこともありません。なぜなら、通訳や翻訳を頼めばいいからです。

英語だけでは通用しない

「グローバル化だから英語が必要だ」といったことはよく言われます。確かにそれは事実でしょう。しかし、英語はただの言語であり、表現の手段に過ぎません。英語を使ってなにを表現するのかが重要です。英語だけではダメなのです。では、何が必要なのでしょうか。

世界で仕事をするさいによく注目されるのが政治と経済です。これらが重要であるのは言うまでもないことですが、これらの前提ともなるものがあって、それが価値です。よく具体的に言うと宗教になります。

日本は無宗教とよく言われており、(大部分の日本人にとっては)宗教を意識しなくとも生活に支障が出ない程度には生きて行くことが可能です。しかし、海を渡ると、キリスト教徒が23億人、イスラーム教徒は16億人存在します。また、今後3,40年でイスラーム教徒が世界で1番になるとも言われており、宗教の影響力は計り知れません。

表面的に英語だけが使えても、人間の根本となる価値の部分を理解することができなければ、コミュニケーションを取るのは難しいでしょう。

まとめ

グローバル時代において英語は欠かせません。しかし、求められるのは発音ではなく読み書きです。また、英語だけ使えても世界の人々とコミュニケーションを取るのは難しく、価値に関する知識も必要になります。ちなみに、英語を習得する時間を考えれば、通訳や翻訳を依頼しているほうが結果的に利益が大きくなることもあります。