ゲームとパズルの違い



ゲームとパズルは同じものとして考えられることがありますが、実はまったく異なるものです。それでは一体なにが違うのでしょうか。

ゲームとパズルの違い

結論から言うと、不確定要素の有無です。ゲームには絶対的な答えはなく、読みあいが生まれるのに対し、パズルには答えがあり、読みあいがありません。

ゲームとは?

おそらく、上の説明でピンとくる人は少ないと思います。なぜなら、日本で一般的に言われる「ゲーム」と本来のゲームには意味内容に違いがあるからです。

一般的な意味での「ゲーム」は多くの場合、ゲーム機で遊べるものを意味します。より具体的に言うならば、マリオやドラクエといったものです。

しかし、本来のゲームは、サッカーや野球、将棋、チェス、カードゲームなどを含むものであり、極めて多様です。これらのゲームから共通の要素を取り出すと、対戦相手、勝敗、戦略・戦術の3つが得られます。

ゲームの参加者は、それぞれ自分の勝利を目指します。基本的には自ら負けるということはありません。お互いが勝利という目的達成を目指す以上、どうすれば勝てるのかを考える必要があります。

対戦相手は何を考えているのかわかりません。そのため、状況などを考慮したうえで、相手がどのような動きをするかを予測し、そして取るべき行動を模索します。ここに絶対的な答えはありません。ゲームが終わってから分析して「あの場面はもっと攻めるべきだったな」とか「あそこは守っておけばよかった」といったことが明らかになります。

ゲームおいて、プレー中に絶対的な答えを得ることは不可能で、相手という不確定要素があるからこそ、読みあいがあるのであり、戦略と戦術を考える余地が生まれます。この「考える」という要素がゲームの本質です。

パズルとは?

パズルには明確な答えがあります。パズルは答えがあるという前提があるからこそ楽しむことができます。パズルで遊んでいる最中に答えがわからなかったとしても、それに関係なく、パズルには既に答えが用意されているのです。

そのため、パズルには不確定要素がありません。パズルを楽しんでいる間は、単に答えを知らないだけであり、適切な手順を踏めば必ず答えに到達します。パズルには確実性があるのです。

パズルの面白さは、限られた情報を組み合わせ、答えに至る道を模索することにあります。最初はよくわからなかったけど、徐々に視界が広がっていくような感じです。そういう意味では、パズルもゲームと同じように「考える」ことが面白さになります。しかし、その性質は異なっている点に注意が必要です。

パズルゲームとは?

以上のように、パズルとゲームは異なります。ゲームとパズルの両方の性質を持つものを作ることはできないため、本来パズルゲームなるものは存在しないはずです。しかし、世の中にはパズルゲームと呼ばれるものがあります。これは一体何でしょうか。

一般的に、パズルゲームと言えば、ぷよぷよやテトリスがあげられるでしょう。実は、これは、パズルではなくゲームです。なぜなら、ぷよぷよやテトリスには答えがないからです。同じぷよや一列にブロックを揃えるなどの規則はありますが、その内容はプレイヤーの自由であり、これは答えとは言えません。また、ぷろぷよやテトリスは対人戦が可能であり、不確定要素があることから、ゲームであると言えるでしょう。

そういう意味では、パズルゲームは、パズルとゲームの2つの要素を持ったものなのではなく、パズル的なゲームと解釈できます。

ゲームとパズルとギャンブル

パズルには不確定要素がありません。ゲームには不確定要素がありますが、すべてが不確定というわけではありません。それでは、完全に不確定なものはどうなるのでしょうか。

ニュアンスは異なりますが、しいて言うならばギャンブルでしょう。ギャンブルには勝てる根拠がありません。根拠がないというのは考えようがないということです。すべてが運によって左右されるため、プレイヤーはどうすることもできません。

不確定要素がまったくないものをパズル、不確定要素だけのものをギャンブル、そしてその中間にゲームがあると考えると、それぞれの関係性がわかりやすくなるかもしれません。