偏差値の低い大学は就活で不利か


タイトルの通りですが、偏差値の低い大学は就活において不利になるのかどうかを考えてみます。

学歴フィルター

就活において一番気になるのは学歴フィルターだろうと思われます。

まず、大雑把な偏差値の区分をざっくりとまとめておきます。細かいところで色々と言いたい人もいるでしょうけども、ここにおいてはそれほど重要なことではありません。

  1. 東大や京大などの旧帝大
  2. 一橋や東工大などの国立大学
  3. 早慶
  4. マーチ、関関同立
  5. 日東駒専、産近甲龍
  6. それ以下

ここでよく指摘されるのが、マーチ・関関同立と日東駒専・産近甲龍の境界線です。どうやら、ここに超えられない壁みたいなのがあって、マーチ・関関同立以上だと学歴フィルターを突破でき、それ以下は学歴フィルターに引っかかると言われることが多いように思われます。

実際のところどうなのかと言うと、学歴フィルターがあるのは事実です。一時期話題となりましたが、就活サイトの企業説明会予約において、偏差値の高い大学は空席があるのに、偏差値の低い大学だと満席になるといったことが実際にあります。どの大学に所属しているかが選考の判断材料になることもあるわけですね。

しかし、一方で、学歴フィルターへの誤解もあるように思われます。学歴フィルターに引っかかった場合、必ずしも無条件で不採用になるわけではありません。学歴フィルターにも多様性があるのです。たしかに即不採用にする企業もありますが、面接の回数が多くなる、選考の優先順位が遅くなる、といったものもあります。つまり、学歴フィルターを通過した大学よりも選考は厳しくなるが、採用の可能性は残されている場合もあるのです。

大学主催の企業説明会

就活では学歴フィルターばかりが注目されるのですが、大学主催の企業説明会はあからさまに差が出てきます(あまり情報が出てこないのは他大学との接点が持ちにくいからかもしれません)。

大学主催の場合、大学が企業に声掛けをするのはもちろん、企業側から大学にアプローチをかけることもあります。そのため企業がどの大学の学生を欲しがっているのかが明確に表れてくるのです。

私は京都の大学を卒業しているのですが、京都は京大、同志社、立命、龍谷、京産、仏教大、花園など、偏差値の区分としてはピンからキリまである特殊なところです。大学ごとの参加企業リストを見ることもできるのですが、ぶっちゃけ、同志社・立命と龍谷・京産には大きな差があると感じます。

その差について具体的なことは書きませんけども、どの大学に所属しているかで、出会える企業が大きく変わってくるのは紛れもない事実でしょう。

OBOG

これも大学主催の企業説明会と重なるところがあるのですが、大学が就活セミナーとしてOBOGを招き、学生と交流するというものを催すことがあります。ここでも差が出てきます。

偏差値の高い大学の場合、有名企業のOBOGはもちろんのこと、世界的な公益団体で活躍している人なども来ます。内部情報を得られるのは極めて大きな利点ですし、またその組織に興味がない場合でもさまざまな分野における話が聞けるので視野が広がります。それにOBOGの数が多いのも単純にメリットですね。

一方、偏差値の低い大学の場合(ここでも京都の大学を念頭に置いているのですけども)、有名企業のOBOGもいるにはいるのですが、分野が限られていたり、人数が少ないといったことが感じられます。それに人数が少ないということは端的に、そういうところに就職できた人が少なかったわけであり、なんだかなぁという気もします。

偏差値の低い大学は基本的に不利

そういうわけで、偏差値の低い大学は、選択肢が限られているだけでなく、情報を得るという点においても不利です。

地方の大学の場合、地元の企業との接点が多いというメリットが考えられるかもしれません。しかし、この場合でも、偏差値の高い大学は傾向として、地方自治体と提携を結び、学生をサポートするということが行われるようになってきました。また、繰り返しになりますが、OBOGが多いと当然ながら地方の情報も得やすいです。なので、必ずしも地元の大学特有のメリットというわけでもないと思われます。

私は、大学は学問の場であり、就職予備校になるべきではないと考えています。しかし、就職のために大学へ進学するという人の気持ちもわからないではないので、その意味では偏差値の高い大学に行っている方が、就活は何かと有利です。間違いなく偏差値の高い大学の方が有利です。

偏差値の低い大学にも可能性はある

しかし、偏差値の低い大学の就活は絶望的であるというわけではありません。有名企業であっても学歴フィルターのないところはあります。また、先程も書いたとおり、学歴フィルターがあるからといって即座に不採用となるわけでもありません。

1つだけ偏差値の低い大学の利点をあげるならば、競争が起きにくいことが言えるでしょう。有名企業においては、どの大学から何人採用するかをあらかじめ決めていることがあります。傾向としては偏差値の高い大学ほど採用人数が多いのですが、その分、志望する学生も多くなります。一方、偏差値の低い大学の場合、「この大学からあの企業は無理だよな」と諦めてしまい、志望しない学生が実際に多くいます。なので、ある意味では就職しやすいです。

ある日本を代表する大企業は可能な限り幅広い大学から採用しています。そして、大学に推薦枠を出しているのですが、中には「こんな大学にも?」というところもあります。しかし、そういう大学の場合、あまり学生は志願しません。なぜなら萎縮してしまうからです。その意味では、偏差値の低い大学の場合、自ら就活の幅を狭くしてしまっていると考えることもできます。

まとめ

偏差値の低い大学は、偏差値の高い大学と比較すると、就活は不利です。しかし、だからといって何もできないわけではありません。諦めずに挑戦してみることが大切であるように思われます。

ただ、最後にこれだけ書いておきたいのですが、有名企業が絶対に優れているとは考えないでほしいなと思います。やはり人によって価値観は異なるので、いろいろな生き方があることを知って、自分にあったものを見つけてほしいです。これは、夢を持つなとか、田舎に移り住めとか、インドに行けとかいう意味ではありません。

傾向として有名企業が優れているという価値観が一般的であるように私には感じられたのでこのような記事を書きましたが、現実は無限に複雑で多様です。そのような中で「有名企業だけ」という考え方は明らかにおかしいと感じます。もちろん、考えた末に有名企業という選択肢が出てきたのならば自信を持つべきです。しかしそうでないならば、もっと視野を広くしてほしいと私は思います。