ブグローの特徴と作品


ウィリアム・アドルフ・ブグロー

ブグロー(1825−1905年)はフランスの画家で、アカデミズムに属します。

ブグローの作品はいかにもエリートという印象を受けるようなものが多く、才能に恵まれた画家なので、順風満帆な人生を送ったんだろうなと思ってしまうかもしれません。しかし、父親がワインの商人だったのですが、経営は安定せず、生活は厳しいものでした。あまりにも生活が厳しかったので、一時は親戚のところで暮らしていたこともあります。さらに、ブグローが美術学校への進学を希望していた頃に、父親が新たな事業を始めて人手が足りなくなり、無理やり父親のところで仕事をさせられることもありました。母親が父親を説得したことで美術学校に入学できたものの、仕事も手伝うことになり、絵の練習時間も少なかったようです。しかしながら、そのような状況であるにもかかわらず、美術学校ではトップクラスの成績でした。

その後も父親とはいろいろとありがながらも、21歳のときにはエコール・デ・ボザールに入学。23歳のときにローマ賞(若手画家の登竜門的なもの)で2位、25歳でローマ賞受賞。その後はポートレートや室内装飾で高い評価を得て、教会の室内装飾でも成功しました。

息子の死や戦争などを経験することもありましたが、エコール・デ・ボザールの教授に就任したり、フランス王立アカデミー画家展を成功させたりなど、名声を確立させます。19世紀後半のフランスで、もっとも活躍した画家でした。

ブグローの作品

ブグローの作品はアカデミックなものが多く、ちょっとおかたい印象もあるのですが、少女や天使に関する作品を非常に多く残していて、かなり独特です。少女を描いた作品は日本でも人気があり、最近ではスマホケースなどに印刷されていることもあります。割と万人受けしやすいのかもしれません。

『 歌を歌う天使達』

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赤ちゃんはイエス・キリストです。イエスを抱きかかえているのがマリアですね。天使たちの表情が優しくていい感じ。

『ピエタ』

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こちらは十字架にかけられた後のイエスとそれを抱きかかえるマリアが描かれています。

『羊飼いの少女』

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『おんぶ』

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姉妹でしょうか、こちらを向いて微笑んでいます。細かいところまで丁寧に描かれていて、ブグローの技術の高さが伺えます。左下に描かれている青と赤の花も綺麗。

『2人の姉妹』

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こちらも少女を描いた作品。ブグローはこういう作品が非常に多いです。

『自画像』

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ブグローの自画像です。うーん、やっぱり、おかたい感じがします。