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『大人の算数・数学再学習―小中高12年―』の感想



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『大人の算数・数学再学習―小中高12年―』

饒村曜、オーム社、2012年

感想

ここのところずっと数学の勉強をしっかりとやらないといけないなぁと感じていました。そして、ちょうど、書店に行けば『小学校6年分の算数が教えられるほどよくわかる』とその中学生のやつとが並んでいるのを頻繁に見るので、いつ勉強するんだ、今やろ、というわけで、この本を買ってきました。

書店にヒット商品として並んでいる、小学校6年分と中学校3年分のやつを買ってもよかったのですが、なんとなく、そのまま買ってしまえば負けた気がします。おそらく、こういう感覚を持っているのは私だけではないはずなので、わかってくれる人もいると思うのですが、まあ、なんていうんですかね、売れている商品を買うのには抵抗があるわけです。自分でもくだらねぇと思うんですけど。(でも、目次を見る限りではなかなか面白そうだったので、ブームが去ったら買うかもしれません)

それで、『大人の算数・数学再学習―小中高12年―』なんですが、1冊で12年分を勉強することができるんですね、お得です。これでなんと2000円です、安いでしょ?小学校6年と中学校3年はそれぞれ2000円ですから、これだけで4000円です。高校3年があるのか知りませんが、あったら6000円です。4000円の節約ですね。

まあそんなのはどうでもいいんですが、肝心の中身です。ちょっと難しいかなぁと私には感じられました。小学校の内容を一からする、というようなものではなく、最初の章では数学と人間の活動から始まります。数字の表記がどう発展してきたかとか、いきなり秘密鍵暗号と公開鍵暗号の説明が出てきたりとかします。2章では数と計算ということで、足し算とか引き算とか基本的な計算が出てくるんですが、1+1=?みたいなことはしません。そういう意味では、学校で習う数学を一から勉強したいという場合にはちょっと向かないかなぁと思います。ある程度理解しているのを前提で学びなおすという感じの内容ですね。

ただ、めちゃくちゃ難しいわけでもなくて、あくまでも小学校から高校までに習う内容ですから、順を追ってしっかりと読めば理解できるものです。そういう意味では、「1+1=?とかなめてるのか」みたいなことにはならず、つまり、あまりに簡単すぎて話にならないということはなく、「大人」でも読める算数・数学の本だと思います。なかなか面白いですよ。

ちなみに、問題がないわけではないのですが、そんなに数は多くありません。問題集ではないです、読み物ですね。それから、灘中が出してくるような、高度なというかひねくれたというか、そういう難しい問題もありません。数学が好きな人にとってはものたりなさがあると思います。

全体的には良い本だと思いました。