雅宴画の創始者アントワーヌ・ヴァトーとその代表作

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アントワーヌ・ヴァトー

ヴァトーはロココ美術を代表するフランスの画家です。雅宴画(フェート・ギャラント)を確立した画家としても知られています。

雅宴画(がえんが)は一般的にはあまり使わない言葉ですが、自然の中で上流階級の男女が愛を語らう様子を描いたものを指します。元々はアカデミーにもなかったジャンルだったのですが、ヴァトーのために新しく作られました。

また、ヴァトーは体が弱く36歳という若さでなくなっているのですが、ヴァトーが他界すると同時に雅宴画はすたれていきました。ヴァトーがもし長生きしていたら、雅宴画はもっと発展していたかもしれませんね。

ヴァトーの代表作

『愛の賛歌』

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ギターを持つ若い男性が、隣の若い女性が持つ楽譜を眺め、演奏しようとしている様子が描かれています。付き合っているのかな?微笑ましいですね。

『舞踏会の楽しみ』

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若い男女が舞踏会を楽しむ様子が描かれています。たくさんの人が描かれていますが、ごちゃごちゃすることなく、綺麗に構成されていることから、ヴァトーの技術の高さが伺えます。背景の自然の描き方が幻想的で、夢を見ているかのような印象も受けますね。

『シテール島への巡礼』

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ヴァトーの最高傑作です。本作がきっかけとなり、雅宴画というジャンルが誕生しました。上流階級の若い男女がペアになってシテール島を巡礼する様子が描かれています。これは現代風に言えば「金持ちの合コン」といったものなので、テーマとしては軽薄なのですが、非常に美しく表現されています。ヴァトーの感性はすごいですね。

『ダンス』

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雅宴画では若い男女が描かれることが多いのですが、本作では子どもが描かれています。若い男女とは違って、純粋無垢な感じが表現されているのが面白いですね。男の子が笛や棒でリズムを取り、それに合わせて女の子が踊ろうしています。

かわいい(*´ω`*)

『ピエロ』

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昔は『ジル』と呼ばれていたのですが、現代では『ピエロ』と呼ぶのが一般的です。真っ白な衣装を着たピエロが描かれているのですが、制作意図はまったく分かっていません。ピエロはヴァトー自身だとする説もあるのですが、モデルもよく分からず。非常に不思議な印象を受けますが、どことなく惹きつけられるような雰囲気が漂っています。

『ジェルサンの看板』

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ヴァトー晩年の作品。タイトルの通り、ジェルサンという画商のお店の看板として制作されました。しかしなぜか納品後すぐに別の看板に差し替えられたそう、なぜ…。

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