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失われる無駄



GoogleプレイでBLEACHが無料だったので読んでみました(初めて読んだのですが、かなり宗教的な作品ですね。大学の講義で使われるのも納得です)。それで冒頭にジャンプデジタル版の広告が入っていたんですけども、「定期購読なら紙よりお得!買い忘れ無し!」と書いてありました。

私は、漫画はだいたい電子版で読んでいるんですけども、週刊誌もデジタル版があるんだなと今更ながら思いました。まあ、そうですよね、いちいちお店に買いに行く必要もないし、持ち運びにおいても利便性が高いです。

ただ、ちょっと悲しいなぁと思うところもあります。前の会社に勤めていたときのことなんですが、お客さんにジャンプ好きの人がいて、毎週発売日に買って(会社の経費)持って行ってあげるんですよ。そしたらめっちゃ喜んでくれて、毎週お客さんのところに通う口実として使えるわけですね。ジャンプの話を軽くした後に商談に入るんですが、割とスムーズに進むんです(営業マンはこういう小技をいくつも駆使していることでしょう)。

でも、電子化してしまえば、こういったやりとりは生まれません。「しゃちょー、またジャンプ買ってきましたよ~」「ああ、実は電子版にしたんだよね~。買いに行かなくて便利だよ」みたいなことになってしまうかもしれません。いやまあね、この話に限れば、商談の口実にしか使ってないわけだから、むしろこれの方が健全なのかもしれません。しかし、なんだかんだでジャンプの話ができるわけであって、それはそれで楽しいものです。

ちょっと思い出したんですが、名前が出てこないんですけども、NHKで火曜の昼にやってるコーナーがあって、その話の1つに、医者の決算(?)があるんです。1年間のお金や保険の計算をしなければならず、先生一人では難しいから、バイトを雇うんですね。それが終わったら先生が「よし!焼肉行こう」と言って、みんなで楽しむわけです(焼肉じゃなかったかもしれないけど)。しばらくして、先生はパソコンを導入するようになります。すると、今までやっていた計算が一瞬で終わります。困った、これでは「よし!焼肉に行こう」が言えない…。というわけなんです。

私たちの生活はIT技術などによって確実に便利なものになりました。効率化することによって多くの無駄が省かれています。しかし、ジャンプとか焼肉のように、効率化によって失われてしまうものもあるのではないでしょうか(ジャンプという具体的な名前を出しましたが、ジャンプをどうこう言いたいわけではありませんので)。IT技術などに頼ることで「便利だけど、なんか違う」そう感じている人は少なくないはずです。実は無駄だと思っていたものが無駄ではなかった、そういう事実が浮き彫りになってきているのかもしれません。

IT技術は現代社会に欠かせないものです。漫画の電子化も便利でしょう(私も使ってますしね)。しかし、その付き合い方について今一度考えてみる機会があっていいのかもしれませんね。