アイドルの写真を加工・編集するのは悪いことなのかな?

写真の加工編集

アイドルが自分や仲間内で撮った写真を加工して、ウエストや足を細く見せたり、美白効果で肌を綺麗に見せたりすることが頻繁に行われていると思いますが、それに対して「加工するな、ありのままを晒せ!」という意見が度々出てきます。

(アイドル以外でも一般的な人のSNS(twitterとかインスタとか)にアップする写真でも同じことが言えるかもしれません)

最近では、汚れた大根を綺麗に加工して、「加工の技術すげぇw」みたいにネタになっていることもあるんですが、少なからず「写真を加工するのはダメだ」という価値観があるように思います。

それでは、写真を加工することは本当に悪いことなのでしょうか。

そもそも写真は加工を前提とする

写真というと、現実のありのままをそのまま写してくれるもの、というイメージがあるように思うのですが、実際には写真は加工を前提としています。

例えば、雑誌にグラビア写真を載せるときには写真を印刷しなければなりませんが、よくよく考えてみれば印刷も加工です。最近では印刷しないことも多々ありますが、デジカメでは写真を撮る際に、明るいとか暗いとか環境に応じて自動的に色味を変換してくれますがこれも加工です。もっと言えばフラッシュも加工ですし、シャッターを押すこと自体が加工です。

カメラの構造も割とテキトーです。レンズに入ってきた光を正確に捉えられているのかもあやしいです。昔のカメラは白黒でしたが私たちが実際に見るものは白黒なわけがありませんし、高画質になっている今でも私たちが見ている色を正確に再現しているわけではありません。

一般的に写真を加工するというのは、スマホのアプリやPhotoshopのような専門的なソフトを使って行うもの、というイメージがあると思うんですけども、そもそも写真を撮ること自体が加工ですし、カメラの構造に限界があります。

ならば、加工は意図的に行うかそうでないか、であり、ということは加工には良い加工と悪い加工があると思われ、突き詰めればそれは主観と客観の問題になりそうです。

客観的な写真とは?

アイドルが自分の写真を痩せているように見える加工をし、それがファンなどにとがめられたとします。ファンが怒る(?)のは、実際とは違うからであり、客観的な写真を出せということなのでしょう(出したら出したら「コイツめっちゃ太ってるw」ってなりそうですが)。

それでは客観的な写真とはどのようなものなのでしょうか。そもそも実際とは。現実とは。仮に加工が一切できないカメラがあったとして、アイドルが一時的にお腹を引っ込ませて撮影した写真は実際のアイドルの写真と言えるのでしょうか。また他人がその写真を見た時の判断の根拠は何なのでしょうか。

真に客観的な写真があったとしても、その写真を客観的に見ることはできるのでしょうか。人間は脳を介さないと見ることができませんが、脳はエネルギー消費を抑えるために、見たものを勝手に編集しています。現在見ているものは過去に得た情報の再構築に過ぎません。

結局のところ真に客観的なものはありません。大切なのは客観的であろうとする態度です。撮影者にはその客観的な態度が求められているのかもしれません。

また客観的であるためには主観的な視点以外の視点を取り入れる必要があります。例えば「私は痩せている」という視点を持っているのならば「私は太っている」という視点も取り入れることです。「私は美しい」という視点を持っているのならば「私は醜い」という視点も取り入れることです。

こういうのを1枚の写真で再現しようとしたらピカソみたいなのになるのかなぁ。阿修羅みたいにするのもいいですね。今の加工の技術はすごいですから、これくらい簡単に出来るでしょうし、ちょっと見てみたいかも、面白そう(笑)