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なぜ社会人になれないのか

社会人

このブログの検索クエリに「社会人になれなかった」的なものがいくつかありました。解釈はなんとも言えませんけども、時期が時期ですから、内定を得ることができなかった、あるいは入社はしたけども上手くいかなくて退職した、というような感じなのだろうと想像します。

ただ、私が疑問に感じるのは、なぜ「社会人」という言葉を使うのかという点です。内定が得られなかったなら「内定が出なかった」みたいなワードでいいでしょうし、退職したなら「退職した」とかでもいいでしょう。

社会人とは?

一般的に「社会人」という言葉は働いている人、特に会社に雇用されている人のことをいうことが多いです。検索した人もその意味で使ったのだろうと思います。

しかし、よくよく考えてみれば、それだけが社会人ではありません。あまり意識されることはないですが(ていうか除外されることが多いですが)一応は学生も社会人です。フリーターも社会人ですし、雇用されていない主婦も社会人です。

社会人とは何か?と言い出すと難しいところですが、簡単にいうと、社会に属している人です。それでは、何をもって社会に属しているといえるのでしょうか。これは本人の意識の問題としかいいようがありません。つまり「私は社会に属している」という意識を持っているかどうかです。

なぜ社会人でないのか

社会人になれなかったということは、現状は社会人ではないということです。なぜ社会人でないのかというと、社会に属しているという意識がないからです。意識というのは物理的なものではないので、持とうと思えばすぐにでも持てるものです。しかし、現状はそうはできないでいるということです。なぜできないのでしょうか。

それは、社会に対して価値を提供する必要があると考えているからです。つまり、ギブアンドテイクの関係として捉えてるからです。社会に属して、そして社会から何らかの価値を得るためには、自分も社会に対して何らかの価値を提供しなければならない、という発想です。

多くの場合、自分が社会に提供する価値は労働であると考えられます。また、傾向としては、労働は正社員として行われるべきと考えられるため、会社に正社員として雇われることで社会人になれます。だから、内定を得られないことが社会人になれないことにつながります。そして、失敗してしまった就活生によく見られるように「自分には価値がないのだ」という発想に陥ってしまいますし、場合によっては引きこもりなどにつながることもあります。

社会人の考え方と社会人でない人の考え方

社会人とは社会に属しているという意識を持っている人のことをいいます。社会人は同時に社会を信頼しているため、自分が困った時には社会に頼ろうとします。そして、常に社会に対して何ができるかを考えます。社会に問題があれば、その問題を解決できるように行動します。なので結果的に働くことになります。しかしその「働く」とは、必ずしも会社であるわけではなく、もちろん会社であることもあるでしょうが、ボランティアという形をとったり、あるいは家事であることもあります。

それに対して、社会人でない人は、いつ社会から排除されてしまうのかと心配します(就活生のような場合は、社会に属さないとマズイと考えます)。そのため、困ったことがあっても社会に頼ることができません。社会に頼ることで社会から嫌われてしまうかもしれない、社会に対して借りを作ってしまう、と考えるからです。そして、社会に対して何をしなければならないかを考えます。社会から排除されるのが怖いために、社会に属させてもらっているという価値に対して、何らかの価値を提供しなければならないわけです。なので働きます。(社会人でない人にとっての定年退職者は「名誉社会人」といったところでしょうか)

社会人と社会人でない人、どちらも結果的には働くのですが、その意思は全く異なります。社会人は社会の必要を考えて働くのに対し、社会人でない人は社会からの排除を恐れて働きます。両者の根本的な違いは、社会人は社会を信頼しているのに対して、社会人でない人は社会を信頼していません。信頼していないからギブアンドテイクになるのです。

具体的な社会の構成員

田舎には社会人が多く、都会には社会人でない人が多いです(と私は思っています)。社会人とは社会に属しているという意識を持っている人ですが、社会の範囲は当然ながら人によって異なります。日本全体が社会である人もいれば、地元が社会である人もいるでしょう。そして地元の方が社会の構成員が分かりやすいといえます。

田舎の人は社会(地元)をよく考えています。だからこそ税金も使います。それに対して、都会の社会人でない人は「田舎の人間は税金ばかり使っている。しからん。社会の無駄だ」と言う一方でせっせと節税をします。

もちろん、税金の使い方についてはしっかりと吟味する必要があるでしょうけども、この場合においては田舎の人の方が立派だと個人的には感じます。当然ながら都会にも社会人はいますが、傾向としては少ないように思います。おそらく日本全体を社会と考えるのだろうと想像しますが、「日本」では抽象度が高く、具体的な人を想像できないのでしょう。

(あまり関係ないですが「田舎の人」であって「田舎者」ではないです。田舎者は精神的なものなので、例えば六本木生まれ六本木育ちの田舎者も存在します)

社会人になるには?

社会を信頼しよう。社会には腐るほどの欠点がありますが、でも、まあそんな悪いところでもないです。社会を信頼できれば社会人になれるでしょう。そして、社会人になったのなら、社会の悪いところを改善しようという気が多少は芽生えると思いますし、それを仕事にしてみてはどうでしょうか。