美術史「ロココ美術」をわかりやすく

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ロココ美術の特徴

ルネサンスバロックとイタリアが美術の中心地だったのですが、それはフランスへと移ってゆきました。そしてそんなフランスで起きたのがロココ美術です。

ヨーロッパの各地でバロックが流行するなか、フランスでは古典主義が根付いていました。またフランスを統治していたルイ14世の堅苦しい政治からの反発が起こります。そのことから「もっと自由になろうぜ!」みたいな考え方が生まれ、自由で甘美なロココ美術が成立しました。

ロココ美術はあまりにも軽い表現がなされるため批判も多いのですが、生きる喜びといったものを表現するようになったのはロココ美術があったからです。

ロココ美術はフランスを中心に起きたんですけども、代表的な画家はヴァトーブーシェフラゴナールの3人です。そのためこの記事ではこの3人について簡単に触れたいと思います。

また補足として興味深いのがイギリスの動きです。フランスでロココ美術が流行する中、イギリスはイタリアやフランスを超えねばならない、ということでロイヤルアカデミーという美術学校が誕生します。ロイヤルアカデミーではロココではなく古典を重視するのですが、結果的にイギリス美術の発展を遅らせることになりました。

ヴァトー

『シテール島への巡礼』

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ヴァトーは貴族やお金持ちたちの恋愛の様子を描きました。この作品は典型的なもので、シテール島への巡礼の様子、よりハッキリと言うならば、富裕層の合コンの様子を描いています。

また当時、このような作品はなかったため、この作品がきっかけとなって雅宴画というまったく新しいジャンルが誕生しました。

『舞踏会の楽しみ』

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これも貴族が楽しんでいる様子を描いています。

ブーシェ

『ソファに横たわる裸婦』

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ブーシェは官能的な作品を数多く描きました。ちょっと、露骨ですね(笑)

『パンとシュリンクス』

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こんな感じの作品が多いです。

フラゴナール

『ブランコ』

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フラゴナールは享楽的とよく言われます。楽しかったらそれでいいじゃん!みたいな感じです。本作『ブランコ』はフラゴナールの代表作なのですが、ロココ美術を象徴するかのような作品で、非常に有名です。ブランコで遊んでる女性を、男性が下からのぞいています。

『不意の接吻』

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こちらもフラゴナールの代表作です。トランプゲームに負けたら罰ゲームとして接吻されてしまいます。勝った男性が負けた女性に接吻しようとしているところを描いた作品。女性は体をそらして嫌がっていますが、その視線は男性に向けられており、嫌がってるけど嫌じゃない、というような表現をしています。フラゴナールらしいですね。

一方イギリスでは

レノルズ『マスターヘア』

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イギリスでは、フランスのパクリはいかん!ということでロココ美術が根付くことはなく、ジョシュア・レノルズという偉い人がロイヤルアカデミーという美術学校を作り上げました。ルネサンスのラファエルを中心とした教育を行ったのですが、結果として美術の発展が妨げられることになってしまいます。ちなみにこの『マスターヘア』はレノルズの代表作です。モデルはよく少女と間違われるのですが、実は男の子。

次の時代は新古典主義

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