色彩豊かな印象派画家ルノワールとその作品

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印象派を代表するルノワール。温かみのある作風が特徴的です。

ピエール=オーギュスト・ルノワール Renoir

ピエール=オーギュスト・ルノワールは1841年、フランスの貧しい家庭に生まれました。44年にはパリに移り住み、54年(13歳)の頃から装飾職人として陶器の絵付けなどに携わります。

20歳の頃、本格的に画家を目指すことを決意し画塾に入ります。画塾ではモネやシスレーなど、後の印象派となる画家たちと交流を持ちました。その後、ピサロやクルーベ、ドラクロワなど様々な画家と出会い、技術を高めながらサロンへの出品を繰り返します。

1874年には第一回印象派展に出品。その後も印象派と活動を共にしますが、徐々に印象派の表現に疑問を持ちはじめ、印象派展からは離れます。その間、イタリアなどを旅して古典作品を研究し、作風も大きく変わりました。

1890年以降は病気などの影響もあり、再び印象派らしい作風に戻ります。女性を多く描き、温かみのある作品が特徴的です。

作品集

ラ・グルヌイエール

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モネと共に描いたことでも有名な作品。モネは光の変化に注目しているのに対し、ルノワールは人物に興味を持っているようです。両者の作品を比べてみると違いがよく分かるので非常に面白いです(印象派の代表格クロード・モネ作品集)。

アルジェリア風のパリの女たち

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ロマン主義のドラクロワ作『アルジェの女たち』から強い影響を受けた作品です。ルノワールはドラクロワを尊敬しており、交流もありました。光と影の対比などからドラクロワから影響を受けていることが分かります。しかし印象派らしい色彩もあり、ルノワールの独自性が伺えます。

ちなみに本作は東京上野の国立西洋美術館で常設展示されています。これほど素晴らしい作品を実際に見れる機会はなかなかないので是非行ってみてください。

絵筆を持つクロード・モネ

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タイトルの通り、印象派のモネを描いた作品です。ルノワールとモネは友達でもありました。何となく、この作品からは、モネへの尊敬や親しみといったものが感じられるような気がします。

陽光の中の裸婦

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ルノワールの代表作です。木漏れ日など光の表現が非常に美しく、幻想的でもあります。しかし当時の批評家は肌の紫色の斑点(影)を見て「モデルの肉は腐っているのか」と酷評しました。

ぶらんこ

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非常に美しい作品ですね。木漏れ日の光の変化や色彩など、美しいの一言です。しかし本作においても先ほどの作品と同様に当時に批評家からは酷評されました。

ちなみにルノワールはロココ美術にも影響を受けています。ロココを代表するフラゴナールはブランコを題材に作品を描いていますが、本作もその影響を受けているのかもしれませんね。

ムーラン・ド・ラ・ギャレット

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ルノワールの傑作。非常に人気のある作品であるため知っている人も多いのではないでしょうか。楽し気な会話や音楽が聞こえてきそうな臨場感があります。本作でも光の表現や輪郭などに目が奪われます。

イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢

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ルノワールの代表作で多くの人から愛されています。ルノワールは多くの人物画を描いていますが、特に高い評価を得ています。モデルの少女はルノワールのパトロンである銀行家の娘さん。

舟遊びをする人々の昼食

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非常に美しい作品ですが、よーく見てみると輪郭や色彩がハッキリしてきているのが分かります。冒頭でも紹介したように、ルノワールは印象派の表現に疑問を抱く時期があります。その理由としては様々なものが考えられますが、経済的な問題があったようです。サロンでは落選が続き、印象派展でも不評。肖像画の注文が来ることもあったのですが、印象派の表現は肖像画には不向きでした。そのため古典的なデッサンを重視した作風へと移り変わります。

田舎のダンス

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本作は古典を重視していた時代の代表的なものです。光の移り変わりを捉えた表現やあいまいな輪郭などの表現はなく、印象派から大きく作風が変わっていることが伺えます。

ちなみに、モデルの女性アリーヌ・シャリゴは後にルノワールの奥さんになります。

浴女たち

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古典を重視していた時代の集大成的な作品です。ロココ美術のフラゴナールや新古典主義のアングルなどの影響が伺えます。輪郭がかなりハッキリとしていますね。印象派の画家の中には本作に批判的な者もいたようです。

草原で花を摘む少女たち

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こちらは1890年頃に描かれた作品です。見ての通り、印象派の独特な表現が復活しています。温かみや優しさの感じられる作風になっています。むしろ、古典を重視する以前の作風よりも、より印象派的な表現に感じられます。美しいですね。

ピアノに寄る娘たち

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ピアノに向かい、楽譜を読む2人の少女を描いた作品。何というか、微笑ましい作品ですね。思わず見とれてしまう魅力があります。

足を組む裸婦と帽子

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ルノワールは裸婦像を多く描いているのですが、本作は特に有名です。

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