美術史「初期ルネサンス」を分かりやすく

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初期ルネサンスの特徴

初期ルネサンスは1400-1500年くらいにイタリアを中心に起こりました。ルネサンスは「復活」という意味なのですが、何からの復活やねん、って話になります。これはなかなか難しいのですが、一言で言うならば古典の文化の復活です。

ルネサンス以前には暗黒時代と呼ばれる時代がありました。暗黒時代はいつからいつまでなのか、となるとまた複雑な議論になってしまうのでここでは触れませんけども、キリスト教の力が強くなり、古代ローマ・ギリシアの文化が軽視されることがありました。

ルネサンス以前の絵画では悲しむイエスやマリアが描かれることが多いのですが、これは、人生は苦でありその苦の先に天国がある、という考えに基づきます。全体的に暗かったんですね。

そこで古典の文化、また古代ローマ・ギリシアに見られた豊かな人間性の表現を取り入れ、人間の理想を表現しようとしました。そのため、死後ではなく今この世界の良いところを表現するような作品が、ルネサンスには多いです。

建築の特徴

ルネサンスの前にはゴチックと呼ばれる美術様式の時代がありました。ゴチックでは視覚効果を重視したため、教会はいかに高くできるかがポイントでした。また高くすることで窓が設置できるようになり、教会内に神を意識した光を取り入れたりもしていました。

それに対してルネサンスでは、あくまでも人間性を重視します。そのため、現実離れした高い教会ではなく、現実的な大きさの教会が流行します。

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

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(画像:Wikimedia Commons

これは初期ルネサンスに建てられたギリシア風の教会です。観光地としても有名ですね。

絵画の特徴

マザッチオ『聖三位一体』

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初期ルネサンスを代表する画家としてはマザッチオがいます。遠近法を使うことで、リアリティのある空間を描くことに成功しています。これは初期ルネサンスに現れた建築様式と無関係ではありません。あとイエスの肉付きも豊かですね。

ボッティチェッリ『ビーナスの誕生』

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これは有名ですね、たまに某イタリアンレストランに飾られてもいますが、ボッティチェッリ『ビーナスの誕生』です。芸術の代名詞みたいな存在になっていますね。こういう作品が描かれるのはすごいことで、というのもキリスト教関係ないからです。当時は教会が力を持っていたので、画家もキリスト教に関する作品を描かざるを得ませんでした。でもこの時代にはメディチ家のような大金持ちがいたため、キリスト教以外の作品も登場します。

次の時代は盛期ルネサンス

1分でわかる西洋美術史の流れ(絵画メイン)