光の画家レンブラントとその代表作

レンブラント

レンブラントはバロック期を代表するオランダの巨匠です。光と影の対比を使った表現を得意としており、それゆえに「光の画家」「光の魔術師」と呼ばれることも。

レンブラントは素晴らしい作品を数多く残しているのですが、その秘密は立体盲にあるのではないかと最近の研究で指摘されるようになりました。

正常な目は、左右2つからの目の映像を1つに合わせることで1つの映像にしています。しかし立体盲ではこれがうまく機能せず、平面的な見方になります。キャンパスという2次元に絵を描く際は平面的な見方が重要になるのですが、その際にレンブラントの立体盲が一役買った、ということです。

レンブラントの作品

『アトリエの画家』

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レンブラント初期の作品。部屋(アトリエ)の中に画家とキャンバスだけがあるという非常にシンプルな構成の作品なのですが、室内の光やキャンバスの影などは注目に値します。描かれている画家についてはレンブラント本人だとする説がありますが、色々な議論があり、諸説あるようです。

『自画像』

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レンブラントは自画像を大量に描いているのですが、これは初期の自画像として重要です。しかし、ちょっと、いやかなり暗いですね(笑)自己の内面と向き合った結果なのでしょうけども、芸術家の精神というのに興味を抱いてしまいます。

『テュルプ博士の解剖学講義』

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レンブラントの傑作。レンブラントの名声を高めた点でも重要な作品です。集団肖像画に臨場感を取り入れたことで評価されました。従来の集団肖像画は全員の顔をしっかりと正面を受けて描く必要があったため(そうしないとモデルからクレームがくる)、全く動きが感じられない作品となっていました。本作では見ての通り、横を向いている人もいるのですが、しっかりと動きが感じられるようになっています。

でもこの絵はちょっと怖いですね。

『夜警』

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傑作中の傑作、レンブラントの代表作です。これも先ほどと同じ集団肖像画なのですが、動きがあり迫力があります。当時としては顔が隠れてしまっている人からクレームが来たらしいのですが、でも高い評価の方が多かったみたいですね。そしてレンブラントの最大の特徴でもある光と影の対比が絶妙です、美しいです、ヤバいです!これの実物を見ながらワイン飲んだら最高でしょうね、やってみたいなぁ。

『バトシェバ』

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バトシェバは旧約聖書に登場する女性。バトシェバは人妻なのですが、その水浴をたまたま見てしまったダヴィデ王が「私の妻になりなさい」と声をかけ、同時にバトシェバの夫を戦場に出してしまうという。神に背いたことでダヴィデ王は息子たちの不幸に遭遇してしまいます。

まあ細かいことは置いといて、この作品は何かよくわからない魅力がありますね。バトシェバの表情もすごくいいのですが、全体的に光と影の対比がいい感じになっていて、どことなく『ゴッドファーザー』的な雰囲気を感じます。

『長老たちに脅かされるスザンナ』

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こちらも旧約聖書を題材にした作品になります。水浴をしていたスザンナに長老2人が「関係を持たないと、お前が姦通をしていると訴えるぞ」と脅している場面。ちなみにこの後スザンナは拒否し、長老たちは訴えるのですが、預言者ダニエルが2人のウソを見抜き一件落着です。

『イサクの犠牲』

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神に信仰を試され、息子を捧げようとするアブラハムを描いた作品。アブラハムが息子イサクを捧げようとした瞬間、天使が現れ、アブラハムを止めます。天使とアブラハムの表情がいいですね、「ちょいちょーい」みたいな天使と「え?なんや??」みたいなアブラハム。でも、イサクには光が集中していますが、まるで祝福を受けているかのようにも見えます。なかなか感動的な作品です。

『聖パウロに扮した自画像』

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大量に描かれた自画像の中の1枚。これは単に自分を描いたのではなく、パウロに扮した姿で描かれています。パウロはキリスト教の布教に大きく貢献した人物で、それゆえに逆に批判されることも…。現在のキリスト教は、キリスト教ではなくパウロ教だ、という主張もあるほどです。

『ゼウクシスとしての自画像』

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もう一枚自画像。ゼクシウスは古代ギリシアの画家で、見たものを忠実に描く才能を持っていました。それに見立てて自分を描くということは、まあどういうことなのか解釈が分かれているのですが、強烈な印象を受ける作品ですね。

『ガニュメデスの誘拐』

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レンブラントは堅苦しい作品が多いので、最後にちょっとお茶目な(?)作品を。美少年ガニュメデスを鷲に変身したユピテルが誘拐するというもの。美少年、美少年?ぐちゃぐちゃに泣いているものですから顔がよく分かりませんね、まあそりゃ確かに怖いだろうけども…。

そしてよーく見てみると、画面左下にガニュメデスの母親がいます。両手を広げて、よく見えませんが口も開けていそうですね。「待って―!!」と叫んでいるのでしょうか。

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