宗教学って何?どんなことを勉強するの?

国際化やグローバル化が進んだことで注目されるようになったのが宗教学です。それでは宗教学ではどのようなことを勉強するのでしょうか。

宗教学とは?

宗教学を一言で言うならば、宗教とは何かを明らかにする学問です。「宗教学」という名前から、特定の宗教を信仰する学問、というイメージを抱きがちなのですが、そのようなことはありません。

むしろ、宗教を信仰するよりも、宗教を批判していくような学問です。批判のない学問なんてものはありませんが、宗教学においては特に批判が重要とされています(実は全然違う!批判と非難の違い)。一般的に「良い」とされている宗教や文化について「それってどうなの?」と批判を入れ、議論を展開させます。そのため、傍から見ると宗教学は非常に冷淡な学問のように見えます。しかし、一般的に「悪い」とされているものに対しても「それって本当に悪いのかな?」と批判をすることもあるので、そういう意味では温かい学問と言えるかもしれません。

なぜ宗教学を勉強するの?

それでは宗教学を勉強する意義とは何でしょうか。日本では宗教というと怪しいイメージがあったりもしますが、そんな怪しいものを学んで何になるというのでしょうか。

確かに、宗教には「怪しい」と思えるような要素が含まれているかもしれません。しかし実際には宗教は私たちの生活の至る所に影響を与えています。

例えば、夏になると帰省してお墓参りをして夏祭りを楽しみます。冬にはクリスマスを祝って、その後は初詣、もうしばらくするとバレンタインがあります。他にも、教会で結婚式を挙げたり、最近ではハロウィンを楽しんだりもします。これらはすべて宗教に関わることです。一般的にこれらの行事は文化と呼ばれることが多いですが、実は宗教と文化には密接な繋がりがあります。宗教は文化の形式であり、文化は宗教の中身であるわけです。

冒頭で、国際化やグローバル化が進んだことで宗教学が注目されている、と書きましたが、異なる文化を持っている人と接する際には、やはり宗教に関する知識が必要になってくるわけですね。海外旅行をする際にも宗教学は役立ちますし、海外で事業を展開するような場合には必須です。

宗教学を学ぶことで視野が広がる

また宗教は他にも様々なところに影響を与えています。

例えばアニメ。宗教と関係のあるアニメは大量にあるので、例を挙げればキリがありませんが、代表的なものとしてはエヴァンゲリオンなんかが有名でしょうか。エヴァンゲリオンはキリスト教の影響を大きく受けており、キリスト教の知識がなければ何が起こっているのかよく分からない場面も多々あります。

他にはポケモンも有名ですね。ポケモンを宗教と呼べるかは意見が分かれそうな気もします。ただ、ポケモンの進化はキリスト教などの一神教においては批判や非難の対象になりかねないものがあります。またポケモンは見方によってはキメラとも捉えられます。こういうところに宗教との関係があるわけですね。海外で公開する際には表現にも気を付けなければなりません。

あとちょっと固い(?)イメージのある絵画。西洋画はぱっと見、何が描かれているのかよく分からないものが多々ありますが、西洋画の多くはキリスト教の知識を持っておくことで理解が捗ります。例えば有名なレオナルドダヴィンチの『最後の晩餐』は、イエスが処刑される前日に、イエスが弟子の裏切りを予言している場面を描いています。

このように、宗教は至るところに影響を与えています。このほかにも映画や音楽、文学なども同様で、逆に宗教との関係がないものを探す方が難しいほどです。最近注目された映画『君の名は。』も宗教が大いに関係しています。

宗教学を学び、宗教への理解を深めれば、今までとは違った視点が得られるかもしれません。宗教を信仰することと宗教を勉強することは別ですしね。

実は全然違う!批判と非難の違い