歯列矯正から顎変形症手術までの流れをダーッとまとめるよ

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私は顎変形症、より具体的には下顎前突症(受け口、シャクレ)の手術を経験したことがあるのですが、それの体験記というのは割と多くあるんですけども、歯列矯正から顎変形症の手術までの流れを全部書いているのはあまりないと思いますので、あくまでも私個人の体験に過ぎませんが、まとめてみたいと思います。

受け口に気づく

私が受け口であると分かったのが小学生の高学年の時でした。噛み合わせが悪いのは何となく感じ取っていた記憶があるのですが、下顎が上顎よりも前に行っている状態です。

で、実は、親はこうなることをある程度想定していたようで、というのも、母親が受け口だからです。受け口って遺伝するんですよね。そして私には姉がいるのですが、姉も受け口で、だったら私も受け口になるんじゃね?という感じだったようです。

ちなみに姉の場合は、まだマシな方だったのか知りませんが、小学生の時にヘッドギアを付けて、顎の成長を止めていたと記憶しています。

肝心の私は、受け口の状態が酷くて、ヘッドギアは無理だから将来的に手術している方がいいだろう、みたいなことを母親は歯医者さんから言われていたらしいです。ちなみにこの歯医者さんは、母親の元職場の上司です(以下A先生)。そのため懇切丁寧にアドバイスをもらっていたので、かなり運が良かったと思います。

治療の提案を受ける

確か中学3年生くらいの時、もしかすると高校に進学した後だったかもしれませんけども、A先生から「もし受け口の治療をするなら手術することになるね、治療するんだったらいい先生紹介するよ」という話を貰いました。

母親と相談した結果、とりあえずその先生から話だけでも聞いてみよう、ということになり、歯列矯正を専門とする先生(以下B先生、ちなみに専門医)と会うことになります。

B先生との最初のカウンセリング(無料でした)では、すごく簡単に現状の受け口の状態と、どんな感じの治療をするのか、という話をしてもらいました。しかし正直なところ全然内容は覚えていません。

ただ、治療するなら手術になるんだけども、手術をするなら体の成長が完全に止まってからでないとダメだし(後戻りするので)、それまで多少時間があるから、ゆっくり考えてみたらどうですか、という流れになって、その場では保留という形になりました。

(非常に大切なことなのですが、どこに入れるか迷ったのでここに書いておきます。顎変形症の手術を受ける場合は歯列矯正も保険適用になります。しかし歯列矯正を始めた後に「やっぱり手術やめた」となると、さかのぼって保険適用外の費用を支払う必要があります)

歯列矯正を始める

ここまでのところ、私としては治療なんかどうでもいいや、という感じでした。基本的に親とA先生が勝手に話を進めているというのが当時の私の感覚だったからです。

しかし何がどう変化したのか覚えていないのですが、高校3年生の時に「治療してぇ!」となりました。まあ、まったく覚えていないというとウソになるのですが、かなりしょうもない理由だったような…。

それで高3の時に、再びB先生のところに行って、治療をして下さいとお願いに行きました。もちろんA先生にも治療しますと挨拶はしています。

このように、私の場合は他の先生から紹介を受けているため、一般的な流れとはかなり異なっていると思います。多くの人は矯正歯科を決める段階でかなり苦労されると思うのですが、そういう意味では私はスムーズだったと思います。なのでこの辺はあまり参考にはならないかもしれませんね。

ちなみに矯正歯科のオススメの選び方について記事を書いているので良かったら読んでみてください(これで迷わない!矯正歯科の選び方)。

そして歯列矯正の内容なのですが、これをここで書いてしまうと、長くなって逆に分かりにくくなると思います。そのため具体的な内容は別の記事にしましょう(歯列矯正の全体の流れを簡単にまとめるよ)。

親知らずの抜歯

歯列矯正をすると最初に抜歯をすることになるのですが、私の場合は普通の歯は抜く必要はありませんでした。しかし親知らずに関しては状態に関係なく4本すべて抜くことになります。

あまり知られていないかもしれませんが、親知らずの抜歯は、けっこう体に負担を与えます。一応は骨ですからね。なので親知らずの抜歯は全身麻酔で4本すべてを1度に抜くか、何回かに分けて抜歯するかのどちらかになります。私は分けて抜歯しました。

記憶が曖昧なのですが、確か1週間に1本抜いたと思います。この4週間は辛かったですねぇ。辛かったですねぇ。大切なことなので2回言いました。

親知らずの抜歯というとやはり怖いと思うのですが、こればかりは個人の生え方や先生の腕にかかってくるため、何とも言いようがありません。

ちなみになんですけども、親知らずの抜歯は歯列矯正専門のB先生ではなく、A先生に担当してもらっています。「歯医者」と一言で言いますが、実際には総合歯科だとか矯正歯科だとか色々あります。そのため場合によっては、私のように複数の歯医者を行ったり来たりすることになります。

手術の説明、執刀医や病院の選択など

歯列矯正が後半に入ると(この記事ではガッツリ端折りますが、歯列矯正が終わるまでに2年くらいかかります)手術の説明が出てきます。手術の詳細については個人によってやり方も変わってくると思いますので、ここでは触れないでおきます。

ただ私の場合を大雑把に言うと、下顎を削って後ろにスライドさせ、上顎を切り取って前に出す、というような感じです。こういった手術の方法や、入院に必要なもの、入院生活についてなどについて、ザーッと説明を受けます。

ここで話をややこしくしてしまうのですが、手術の説明は、もちろん歯列矯正専門のB先生も行ってくれるのですが、メインはB先生と手術を行ってくれる執刀医の仲介を行う別の先生が行います(以下C先生。この人は営業みたいなのではなく、医師です)。このC先生のような役割が他の矯正歯科にもあるのかは知りませんが、こんな感じでけっこうややこしいことになっています。

また、説明は何度も行われるのですが、その中で手術を行ってもらう執刀医や入院する病院を選択する機会があります。これはどうなのか私も知らないのですが、矯正歯科によって提携している執刀医や病院というのはある程度決まっているのかもしれません。私の場合は執刀医は1人で固定で、入院する病院については3つの選択肢が与えられました。なので、顎変形症の手術を前提とした歯列矯正をする場合は、提携先までも考慮して、矯正歯科を選ぶべきなのかもしれません。

ちなみにこの執刀医は、顎変形症に関しては5本の指に入るくらいのスゴイ先生で、仮に他の執刀医の選択肢があったとしても、この先生しか選ばなかっただろうと思います(以下D先生)。

また、手術の説明についてはC先生が中心に行ってくれるのですが、執刀医であるD先生から直接説明を受けることも何度もあります。D先生は病院におられるため、説明を受ける際は病院にまで行かなくてはなりません。というわけで、私はA先生の歯医者、B先生の矯正歯科、D先生がいる病院の3つを行ったり来たりする、というようなことになっていました。

手術の準備

歯列矯正が終わりに差し掛かると、いよいよ本格的に手術の準備が始まります。といってもそんなに大したことではありません。

まず手術を受ける病院に行って400mlの貯血を行います。執刀医のD先生曰く、貯血はほぼほぼ必要ないレベルなのですが、もし万が一のために備えて、貯血しておくのだそうです。ちなみに使わなかったとしても手術が終わった後に戻しているそうです(全身麻酔で寝ているのでその様子は見れませんが、ていうか見たくないけど)。

それから同じ病院で、手術が受けられる健康状態であるのかを確認するために、いろいろな検査をします。といってもよくある健康診断みたいな感じなので苦痛はありません。

そして、前歯の上にある筋を切る手術をします。手術といっても簡単なものなので、これも苦痛はありません。ちなみにこれは歯列矯正で、なぜかC先生に行ってもらいました。

あとは入院に必要な、着替えとかタオルとかそういうのを揃えます。これはC先生が「入院に必要なリスト」をくれたので分かりやすかったです。また必要なものもそんな大したものではありません。一部治療に必要な特殊な道具(口を固定する輪ゴムや腫れ防止のヘッドキャップなど)が必要になるのですが、それはC先生を経由して購入しました。

最後に、入院の1週間くらい前に、矯正装置に入っている銀のワイヤーを手術仕様のワイヤーに変更します。このワイヤーは金色なんですが、かなりいかついですね(笑)

入院

手術の説明を受けて、手術の準備も完了したらいよいよ入院です。私が入院したのは大学2年の夏休みでした。顎変形症の手術を受ける人の多くは大学2年の夏休みを利用すると思います。

病院や執刀医の治療方針などによっても変わると思いますが、私は10日間の入院でした。

1日目と2日目は手術を行ってくれる先生たち(執刀医とか麻酔医とか色々)と挨拶をしたり、手術直前の説明を受けたり、健康診断をしたり、というのをします。1日目と2日目はかなり暇でした。

2日目の夕方くらいから飲食禁止。3日目の早朝に手術着に着替えて、ナースに連れられて手術室に向かいます。手術台に横になって、麻酔を打たれ、「終わったよー!」と先生に怒鳴られ、終わりです。

術後はそのままICU(集中治療室)に運ばれ、たぶん丸1日そこにいたのだと思います。

翌日にベッドごと普通の病室に運ばれて、その後は注意事項を守りながら普通に生活をします。意外と暇です。辛いこともあるのですが、この辺の生活についてはまた別の記事にしましょう(顎変形症の手術や入院について簡単にまとめるよ)。

退院後

10日の入院生活が終わったら退院です。退院した後は、再び病院と矯正歯科を行ったり来たりすることになります。もちろんこの段階では顔はパンパンに腫れていますし、顎の骨も完全には繋がっていません(ボルトで固定はしてますが)。なので外を出る時はマスク必須ですし、衝撃を与えるとダメなので人にぶつかったり転んだりしないかとヒヤヒヤもんです。

硬いものや刺激物は食べられない、食事以外は輪ゴムで口が開かないように固定する、運動はしない、顔はめちゃくちゃに腫れている、などの制約はありますが、慣れるとそれほど大変ではなくなります。

チタンプレート除去手術

手術の半年後にもう一回手術を行います。私は大学2年の春休みを利用しました。

顎を固定する際にチタンプレートを使用するのですが、1年近く経過してしまうと、チタンプレートが埋もれてしまって除去することができなくなります。チタンプレートは人体に無害だろうとされているので、放置しても構わないのですが、私は除去することにしました(この手術は任意ですが9割近くの人は除去するようです)。

チタンプレートの除去手術に関しても、流れはほぼ前回の手術と同じになります。手術は全身麻酔です。ですが、前回よりもやや体の負担が少ないことや、慣れもあって、それほど大変ではありません。

術後経過観察

手術が終わったら、また病院と歯列矯正を行ったり来たりします。病院に関してはすぐに行かなくてもいいようになるのですが、歯列矯正に関してはもうちょい続きます。その後に矯正装置を外して、リテーナーをします。

矯正装置が外れたのは、確か大学3年の夏くらいだったような気がします。就活が始まる前までには確実に取れていました。ただ、リテーナーという後戻りを防ぐための装置を更に1年近く付けることになるので、完全に終わるのは大学4年いっぱいくらいになります。

というわけで、高校3年生から大学4年までの間、ずっと受け口の治療をしていた、ということになります。今思えば、我ながらすごいことをしていたんだなぁと思います。それにしても親や先生方には感謝しなければなりません。

最後に、これは私の個人的な体験に過ぎません。人によって治療の内容は異なるでしょうから、あくまでも参考程度にしてください。

歯列矯正の様子や入院中の様子についてはまた別の記事にします。

歯列矯正の全体の流れを簡単にまとめるよ
顎変形症の手術や入院について簡単にまとめるよ
これで迷わない!矯正歯科の選び方