なぜお金持ちは「お金じゃない」と言うのか

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一般人からしてみると「お金が全て」と思ってしまうこともありますが、お金持ちほど「お金じゃない」という傾向があります。なぜお金持ちは「お金じゃない」というのでしょうか。

考え方の順序が違う

有名なお金持ちの中には精神性の高い人が非常に多いです。例えば、社会や世の中のために働いているような感じです(松下幸之助さんは非常に有名ですね)。そのため、それを知っている多く人は「精神性が高まることで後から収入が増える」または「精神性が高まるのと比例して収入が増える」というような考え方をします。

しかし実際にはそうではありません。むしろ正反対です。収入が高まった後に精神性が伴うようになります。

お金持ちがお金持ちになった理由は人によって異なるため一概には言えませんが、意外と貧乏を経験している人が多くいます。例えばSoftbankの孫社長は、今でこそ日本一の資産家として有名ですが、子どもの頃は貧乏な生活をされていたようです。

貧乏を経験した人は貧乏であるがゆえに「お金持ちにならなければならない」と考えるようになります。ここに精神性はありません。お金が欲しい、それだけです。お金が欲しいからこそお金を得るための努力をし、お金がないことの危険性を知っているからこそ何が何でも行動します。

結果、お金持ちになれました。ここで1つの悩みが生じます。「自分にはお金があるのに、なぜ周りの人はお金を持っていないのだろう」「お金はたくさんあるのに、どうしてどうしてできないことがあるのだろう」こういった疑問に答えるために、哲学や倫理といった分野に興味が生まれます。その結果として「お金じゃない」という発言が出てきます。

順番が逆なのです。精神性が高いからお金が入ってくるのではありません。お金が手に入って悩むからこそ精神性が高まるのです(むしろ精神性の高い人ほどお金を稼ぐことに嫌悪感を抱くのではないでしょうか)。

もしかすると、お金持ちは頭が良くて天才だ、と考えている人がいるかもしれません。しかしお金を手に入れることと頭の良し悪しは関係ありません。また頭が良かったとしてもあらゆることに精通しているわけではありません。道徳を知らないこともあるでしょう。

また人は後から得た方をより重要視する傾向があります。お金だけを追求してきた人なら、後から道徳を手に入れ、感化され、「お金じゃない」と発言することは不思議ではありません。

これは「世の中は所詮お金だ」という人も同じです。真面目に取り組んできたのに社会に出てみると理不尽にもお金で決まってしまうことが多いことに気づく、そして「世の中はお金だ」と。

つまるところ、考え方の順番の問題です。

  • お金持ち   お金の重要性⇒精神性
  • そうでない人 精神性⇒お金の重要性

その他の理由

考え方の順番について書きましたが、必ずしもみんながみんなそうだとは限りません。そこでその他の理由についても紹介します。

世間体をよくするため

お金を持つをやはり使いたくもなりますが、あまりにも極端に使ってしまうと周りからバッシングを受けることになります。

たとえば、お寺のお坊さんがベンツを乗り回していたらどうでしょうか?何となく「坊主のくせにっ…!」みたいなことを感じませんか?

このように世間体が悪くなってしまうと活動がしにくくなります。だからこそ悪い印象を持たれないように抑えるのです。

今でこそ松下幸之助さんは倫理的に優れた人という印象がありますが(事実そうなのでしょう)、そんな松下幸之助さんにも高級車を乗り回していた時代がありました。その時松下幸之助さんは周りから怒られたのです。そして怒られたことをきっかけにお金の使い方を考えはじめたのです。松下幸之助さんの場合は世間体というよりも本気で考えたのだろうと思われますが、しかし松下幸之助さんのような人であっても、お金から入っているということです。

売上を作るため

これも世間体と似たものがあります。お金を募金するなどして社会問題などに貢献することで、世間からの評判があがります。そうすると、「あの人(会社)は良いから応援しよう」となります。

企業のホームページをのぞいてみると、たまに「弊社は環境問題に取り組んでいます」というようなものがありますが、これは決して無関係ではありません(もちろん本気で取り組んでいらっしゃるところもあります)。

純粋にそう思っているから

ただただ純粋に「お金じゃない」と思っているから、ということも考えられます。よくよく考えてみると当然のことなのですが、お金が全てであるわけがありません。

もしそうだとするならば、なぜお金と商品を交換するのでしょうか。お金が大切ならば、家や服などあらゆるものを売り払って現金で持っておけばよいのではないでしょうか。交換するということは、その商品にお金以上の価値を認めているからです。

確かにこれは言葉遊びのようなところがありますが、お金じゃない、というのは本当にその通りで、これについてお金の成り立ちや歴史を勉強するとよく分かります。

この意味で「お金じゃない」と言っている人はお金持ち以外にも数多くいるはずですが、やはりお金持ちという点が注目されがちなのでしょう。何を言うか、よりも、誰が言うか、の方が力があるようです。