逃げるのは良いことなのか悪いことなのか

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逃げることは良いことなのか悪いことなのかについて個人的に考えてみました。でもまだあまり考えはまとまってませんけども。

逃げは生き残る方法の1つとして有効

生き残りにおいて逃げは非常に有効だと私は考えています。

これは自然界の動物が非常に分かりやすいと思うのですが、山とか田舎道を歩いているとたまに野生動物に出くわすときがありますけど、野生動物が人間に気づくと距離を置いて警戒し、そして多くの場合は逃げていきます。

考えてみれば当然のことなのですが、敵に出くわしたからといって戦わなければならないことはありません。戦わなければ負けることはないわけです。その場から立ち去れば、傷つくことはありませんし、死ぬことはないでしょう。つまり、生き残りを考えた場合に逃げというのは有効だということです。

これは人間でも同じことで護身術にはよく表れていると思います。護身術というと戦闘のイメージがありますが、実際には身を守る術であって、治安の悪い道は通らない、夜は出歩かない、というようなことも護身術です。ただ気をつけていても敵に襲われることはあるでしょうから、結局のところ戦闘についても学ぶことになるのですが、それでも敵を倒すことを目的とはしておらず、敵の隙を作って逃げられる状況に持ち込むのが護身術というものです。

こんな感じで、逃げることは必ずしも悪いことではなく、むしろ良いことということもできると思います。

逃げた方がいい時とそうでない時がある

逃げることには良い側面があるのですが、しかし全ての場合において逃げることが良いとはいえません。逃げた方が良い時とそうでない時があります。

例えば、自然界の動物なら、食べ物がなければ生きていくことはできませんから、狩をしなければなりません。逃げているだけでは食べ物は得られませんので、どこかで戦わなければならないでしょう。反対に明らかに自分よりも体の大きな動物が襲ってきたら、逃げている方が生存率は高まります。

こんな感じで自然界の動物は非常に分かりやすいです。腹が減ったら何等かの形で攻めなければならず、自分よりも体の大きな敵が来たら逃げればよいわけです。

しかし人間の場合は、逃げる逃げないの線引きが非常にあいまいになっていることが多いです。というのも、人間の場合は大規模な社会の中で生きるので、必ずしも物理的な力関係には収まらないからです。腹が減っていなくても何かをしなければならず、自分よりも体が小さい人でも社会的地位が遥かに高くて圧力をかけてくることだってあるかもしれません。

それでは、逃げた方がいい時とそうでない時はどのようにして判断すべきなのでしょうか。ここで必要になるのは、自分の立場・実力・環境を理解することだと個人的には考えています。

立場というのは自分にとっての利益と不利益を理解するためです。例えば「食べる」という1つの行為でも、お相撲さんにとっては良いことですし、ダイエット中の人には悪いことです。このように立場によって行為の意味が変わります。周りが良いと言っているものが自分にも良いものであるかは分かりません。実力はそのままです。自分には何ができるのか、また、自分には何ができないのかを明確にしておくことです。環境は自分を取り巻く環境です。人間関係なども含みます。

よくネットは「逃げろ」「逃げてはならない」という意見が飛び交っていますが、私としてはそれは当事者にしか判断できないものだと考えています。たとえ全く同じ状況にそれぞれ違う人が直面したとしても、逃げるべきかそうでないかは人によって異なるはずです。

逃げる時は計画的に

偏見かもしれませんが、多くの人は何か危機的な状況に陥った時に初めて逃げることを考える傾向があるように思います。私としては、それでは遅いと考えます。

例えば、会社に就職した、仕事内容がキツイ、無理だ、どうしよう、というのは多いと思うのですが、この「どうしよう」の段階で初めて退職という考えが出てくる、という感じです。

そうではなくて、会社に就職した段階で、もし会社を辞めるとすればどうすべきか、辞めた後は転職するのか、するとしたら転職までにはどれくらいの時間が必要か、またその間に必要な生活費はいくらか、どれくらいの貯金を持っていなければならないのか、というようなことを考えておき、実際に準備までしておきます。そうすると簡単に逃げられるようになります。そしてこのような準備をするためには、自分の立場・実力・環境を知っておく必要があります。

「逃げればいい」というのはその通りだと思うのですが、問題が起きた時には既に逃げられない状態に陥っている場合もあるので、なかなか難しいところです。自然界の動物が足を骨折するようなものです。骨折すれば狩はできないし逃げることもできません。文字通り「どうしようもない」状態です。人間のそれはたいてい目に見えないものですが、この状態になりつつあるにも関わらず全く気付いていない人も多いのではないか、というような気がしないでもないです。

(こういう時にこそセーフティーネットが活用されるべきなのですが、日本ではセーフティーネットが上手く活用されていないように思います。「いい大学いい会社」というレールがセーフティーネットではないですからね。そこから外れた時のためにセーフティーネットがあるのであって。しかしこういう自分を取り巻く環境を理解した上で逃げ道を作っておくべきなのでしょう)