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家に入ってきた虫を殺すのはなぜか



パソコンいじっているときに、足元でなんか黒いのが動いたな~と思い、ふと足元を見てみると、10センチくらいのムカデがわにゃわにゃしてました。表現が難しいですが、ホコリにまみれて(掃除するかぁ…)、なんというか、こう、わにゃわにゃしてたんです。それで、とっさにヤベェ!と思って殺虫剤を持ってきて、シューっとしてやっつけました。

それで、シューっとしたのはいいんですけども、そんなすぐに効くわけではないんですよね。5分くらいずっとパタパタと動き回っていて、それを見てたら、コイツなんか悪いことでもしたのかなぁと思えてくるわけです。別に刺されたわけでもないですし、しいていえば家に入ってきたくらいですよね。

人間であれば、自分の家の敷地内に他人が入ってきても、即座に不審者と見なすわけではありません。最初に挨拶があって、こうこうこういうもので今回は来ました、と要件を言います。ここで吟味をするわけです。まあ、本当に危ない人なら挨拶なんてのはないんでしょうけどもね(中には律儀な不審者もいるようです)。

しかし、虫の場合は人間と同じようにコミュニケーションが取れません。中には取れる人もいるようですが、大部分の人にとっては無理です。ではどうやって吟味するのか。たいてい虫の見た目や性質だろうと思います。夏になるとよく窓から虫が入ってくるものですが、蛍だと「わあ、きれい」、カブトムシやクワガタなら「おお、かっこいい」、オニヤンマみたいなのが来たら「おっと、大丈夫か、早く出ていけ、窓はこっちだ」みたいになるだろうと思います。そしてムカデは殺す。

いや、まあ、この中で言えばムカデは明らかに危険です。毒もってますし、刺されたら腫れますから、人間にとってそれなりの害があるといえます。しかし、別にムカデとはいえ、人間に害を与えようとして家に入ってきたわけではありませんし、というか家というのがそもそもわからないでしょう(ムカデにとっては広い木ですよね)。たまたま入っちゃったというだけです。その点であれば蛍とかカブトムシとかも同じですし、刺されるという可能性を考慮しても、即座に殺虫剤を使うのではなく、逃がすという選択もできたのではないかと思えてきます。

害虫という概念ですよね。虫には良い虫と悪い虫がいる。そして悪い虫は害虫と呼ばれ、それは殺してもよい、その虫の状況や状態に関係なく。観念的なものなのだろうと思います。いや、確かに害虫と呼ばれるような虫は人間に危害を与えることがあります。しかし、害虫が出現したからといって即座に害になるわけではありません。

ここまでいろいろ書いてきて何も書いていないようなものですが(タイトルも不適切か)、虫にも倫理ってあるんかなぁと思いました。

そういえば、高野山にはシロアリのお墓があります。公益社団法人日本しろあり対策協会がシロアリの供養を目的として作ったそうです。

和歌山県高野山奥の院へと続く参道に、本会のしろあり供養塔があります。しろあり供養塔は、人間生活と相容れないために駆除されたシロアリの供養を目的として、会員ならびに関係者の賛同協力により昭和46年に完成いたしました。

(引用:しろあり供養塔 〜しろあり やすらかにねむれ〜|事業活動|公益社団法人 日本しろあり対策協会

ちょっと奇妙な考えに思えるでしょうけども、人間と虫の共生というのも考える必要があるのかもしれません。