真の万能人!ミケランジェロとその作品

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ミケランジェロ・ブオナローティ

ミケランジェロは盛期ルネサンス、三大巨匠の1人で、レオナルドラファエロに並ぶ天才です。

盛期ルネサンスというとレオナルドが目立ちがちですが、研究者の中にはミケランジェロこそ真の巨匠だと主張する人も珍しくありません。

レオナルドは万能人として知られていますが、実際には完全に仕事を成し遂げることは少なく、かなり中途半端でした。しかしミケランジェロはさまざまな分野で仕事をしているにも関わらず、一切手を抜いていません。

レオナルドが素晴らしく優秀であることに変わりはありませんが、ミケランジェロはもっと注目されるべきでしょう。

またミケランジェロの作品としては絵画が有名ですが、ミケランジェロ自身は彫刻家を名乗っていました。『ピエタ』や『ダヴィデ像』はその代表的作品です。

ミケランジェロの作品

『ピエタ』

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(画像:Wikimedia Commonsより)

ミケランジェロの彫刻といえば『ピエタ』でしょう。いやー、美しいですね。ヤバいって奴ですよ。

ミケランジェロ曰く、彫刻は彫って形を作るのではなくて、石の不純物を取り除けば自ずと形が表れるのだそうです。石には石の本質があるということなのでしょうか?いまいち分かりませんが、さすが天才は言うことが違いますね。

『ピエタ』についてよくある批判としては、イエスの母親にしてはマリアが若すぎる、というものです。これに対しては、マリアの永遠性を表現しているため、という反論があります。

まあそんな小難しいことはどうでもいいんですが、美しいですね。美しいとしか言えませんよ。

『ダヴィデ像』

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(画像:Wikimedia Commonsより)

ダヴィデ像はそこらへんにレプリカが設置されているので見たことがない人の方が珍しいのではないでしょうか。

ダヴィデは元は羊飼いで、敵軍の巨人ゴリアテをいとも簡単に討伐した英雄です。後にイスラエルの王となります。あまり知らない人が多いようなのですが、このダヴィデも聖書に書かれているのが元です。

またダヴィデに関する作品はミケランジェロ以外にもたくさんの芸術家が制作しているのですが、本作のすごいところはダヴィデが戦いをする前を作品にしたことです。一般的にはゴリアテを討伐し「やったぜ!」ってなっているところを作品にするのですが、ミケランジェロはあえて戦いの前のダヴィデの緊張感を表現しました。

『アダムの創造』

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こちらはシスティーナ礼拝堂の天井画の1つです。左の男性がアダム、右のおじさんが神です。2人は人差し指をお互いに差し出していますが、これは後に映画『E.T.』に使われました。

神をよく見てみると、赤い布が周りにあり、さらに天使たちも描かれています。これを全体的に見ると、脳に似ていることが分かります。真相は分かりませんが、ミケランジェロは神は人間の脳によって作られた、と考えていたのかもしれませんね。もしそうだとしたら教会としては大問題なんですが。

『原罪と楽園追放』

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こちらもシスティーナ礼拝堂の天井画の1つ。アダムとエヴァが蛇の誘惑によって知恵の実を食べてしまうという原罪と、それによって楽園を追放されてしまう様の2つを描いています。

真ん中の木に絡まっているのが蛇ですが、よく見ると上半身は人間の形をしています。実は、蛇は誘惑をして知恵の実を勧める以前は別の形をしていました。原罪によって神に罰せられ、その結果としていわゆる蛇の形に変身させられてしまいます。元々の蛇の形は聖書には記述がないため分からないのですが、ミケランジェロは蛇を人間として表現しているのが興味深いですね。

ついでにもう一つ言っておくと、知恵の実はリンゴとして表現されることが多いのですが(本作では描かれていませんが)、聖書にはリンゴとは書かれていません。後に「リンゴなんだろう」と勝手に解釈されて現在に至っています。研究者は知恵の実が本当はなんだったのか色々と調べたようですが、葡萄や梨など様々な説があるようです。実際のところはハッキリとしていません。

『最後の審判』

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こちらもシスティーナ礼拝堂。ミケランジェロの絵といえばやはりコレですよね。スゴイです。

真ん中やや上で、今にも瓦割をしそうになっているのがイエスです。そしてイエスの右側(向かって左)が天国(善)、反対側が地獄(悪)です。

全然関係ありませんが、英語で「右」を意味する「right」に「正しい」の意味があるのはキリスト教からの影響です。このように英語は前提としてキリスト教やその文化からかなりの影響を受けています。日本人はどうも宗教と聞くだけで毛嫌いする傾向があるのですが(宗教は信じていない?なぜ日本人は無宗教なのか)、宗教と文化には密接な繋がりがあり、完全に切り離すことはできません。英語ができない日本人が多いようですが、この辺も関係あるんじゃないか、と個人的には考えています。

あともう一つ、全然関係ないんですけども、システィーナ礼拝堂といえば『グッド・ウィル・ハンティング』ですよね!「君の苦しみはよくわかる。オリバー・ツイストを読んだから」は名言すぎますよ。私も(もちろんウィルほどじゃありませんが(笑))本をよく読みます。そのため分かった気になることが多いのですが、やっぱり実体験というのは非常に重要だな、とこの映画で心底思い知らさせました。今だシスティーナ礼拝堂には行ったことがないのですが、是非ともその臭いをかいでみたいと考えています。

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