nancolu

一般人の個人ブログです

虚構になり果てた客?



過剰なお礼メール - nancoluの続きみたいな感じです。

空想上の記号としての客

でも、変に過剰なメールになるのも無理はないのかもしれません。

店の大型化やチェーン店、ネットショップというような店が増えて、1つの店が不特定多数の客を相手にするようになりました。このような店は、「どこどこの○○さん」というような形で客を具体的に想像することはできません。将来的に来るであろう、あるいは来て欲しいという空想上の客です。

この場合の客は、想定しうるすべての客が対象となります(クレーマーも含め)。客を個別に対応するということは事実上不可能であるために、マニュアルを作って、全ての客に対して均一的な対応をします。マニュアルには、このような場合にはこうする、というようなものが書かれており、ここで想定される客は単純化されています。

このようなお店にも「お得意様」という概念がないわけではありません。ただ、大量の客をさばき切れないために、ポイントカードという形を取ります。「番号○○、いつもありがとうございます」という感じです。

店と客の関係

私は以前、営業として働いていたことがあるのですが、安いものを買われると、正直なところ「もっと買ってよ~」とは思っていました。もちろん買ってくれたことに対して感謝はしていますけども、同時に「それだけ?」という相反する気持ちが湧きたのも事実です。でも、いつも買ってくれるお客さんに対しては、心の底から感謝の気持ちが自然と湧き出てくるもので、それは伝えたいですし、実際に形にすることもあります。

こういったことはごく当たり前のように行われているはずです。例えば、私は天ぷらが好きなのでよく食べるんですが、よく行くお店ではいつもサービスしてくれます。他の客と同じメニューを同じ値段で注文しても、普段は夜にしか出ない塩を昼に出してくれたり、特別な食材を出してくれたりします。この天ぷら屋以外にも、よく通う店では何かしらのサービスをしてくれています(いつもありがとう)。

しかし、こういった関係性を理解できない人も珍しくないようで、例えば、食べログの日本料理店のコメント欄では比較的簡単に見つけられると思いますが、「同じ料理を注文したのに他の客と内容が違っていました。この店は客を差別するのでしょうか?☆1です。」というようなものがあります。お得意様に対してサービスすることの何が悪いのでしょうか?それともこの人は、自分にとっての大切な人と道を歩いているそこらへんの見知らぬ人とで同じ対応をするのでしょうか?

 

ネットショップとかチェーン店が増えたこともあって、本当の意味で客扱いされたことのない人がいるのかもしれません。

さいごに

私は、チェーン店やネットショップといった形態の店が悪いとは思いません。というのも便利だからです。今後も私はそういった店を使うでしょう。しかし、本当に困った時に助けてくれるのは身近な人だと思います。関係性って大事だと思うんですよね。