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なぜ着物好きはウザいのか?



着物好きはウザい?

なんかよく分からないのですが「着物好き ウザい」というワードでアクセスしてくる人が割といるようです。私、このブログでそんなこと書いてないんだけどな…。伊勢木綿着てる人が嫌いとは書いたけども(伊勢木綿の着物が嫌い、着ている人も嫌い - nancolu)。

着物を着ている人を見て嫉妬してウザいと思っているのであれば論外だけども、でも着物好きに対してウザいと感じる気持ちも分からないでもないかなぁという気がします。私も以前、伝統工芸品を扱う会社で働いていて、着物もやってましたから、お客さんは割と見てきた方だと思うんですが。

ウザいと感じてしまうその理由は、たぶんこれだろうと思います。

着物を着ている「私」に重きを置いているから

純粋に着物が好きだから、綺麗だと思うから着ているのではなく、着物を着ているこの「私」、着物という伝統文化を大切に思うこの「私」を見て、みたいな雰囲気が感じられるときには、ウザいと思うかもしれません。

こういう人にとっては、自分のステータスを上げることができればそれでいいので(おそらく自己が曖昧で伝統という客観的な指標に頼っているのだと思います。自信のない人がブランド品で固めるようなもの)、着物それ自体は割とテキトーであることが多いです。典型的なのは伊勢木綿ですよね。

伊勢木綿は仕立て込みでも5万円程度でしょう。たかが5万円で他の着物を着ていない人と差別化を図り、個性を演じようとするのがみっともない。着物に5万円出すのであれば、百貨店で5万円の洋服を買っている方が遥かにマシです。

それじゃあ高いのを着ればそれでいいのかというとそんなことはなくて、やっぱりテキトーに買ってるんだな、値段しか見てない(高いものは良いという安易な発想)んだろうなぁ、という人もいます。その着物にその帯合わせるか?柄を詰め込めばいいとか思ってるんじゃないか?とか色々思うところがあります(某着物の本に「柄は大きくて多い方が格が高い」と書いてあったのですが、それは指輪の宝石はデカくて多い方がいいと言っているようなもので、品がない)。

もちろん着物に正解はありません。しかし間違いはあります。純粋に着物が好きなのであれば、そういう着方とか作法とかの知識にも興味関心が湧くものです。単に着物を記号として利用している人は、やっぱりこういったところまで気が回らない傾向があると思います。

着物は悪くない

別に着物を着て楽しんだり、精神的な向上を目指したりするのは、個人の好きなようにすればいいと思うんですが、着物を着るということが、着ていない人との比較の中で特殊性を持ち、それがアイデンティティとして機能するようになるとかなり厄介になるだろうと想像します。それに対して「ウザい」と感じるのは分からないでもないです。