美術史「盛期ルネサンス」をわかりやすく

f:id:k024:20170827193139j:plain

盛期ルネサンスの特徴

盛期ルネサンスは、イタリアで起きたルネサンスの最盛期のことをいいます、そのまんまですね。具体的には、レオナルドダヴィンチミケランジェロラファエロの3人が活躍していた時代のことをいいます。

この時代は数十年ほどしかないのですが、なぜかものすごい才能を持った芸術家たちが大量発生します。そのため美術史においてこの時代を絶対視する人も中にはいます。それほど重要な時代であるということです。

盛期ルネサンスでは紹介した三大巨匠が特に有名ですが、他にもジョルジョーネ、ティントレット、ティツィアーノといったヴェネツィア派もいます。

とりあえずこの記事では三大巨匠について簡単に触れておきたいと思います。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

『最後の晩餐』

f:id:k024:20170827193139j:plain

こちらは有名な『最後の晩餐』です。遠近法を使って画面に統一感を持たせ、鑑賞者が実際にその場にいるかのような臨場感を出すことに成功しています。またかなり変わった表現がされていて、一般的な『最後の晩餐』は裏切り者のユダを差別的に描くのですが、レオナルドはそうしていません。さらに通常は描かれる光輪もありません。解釈はさまざまですが、他の画家とは違った視点を持っていたようです。

『モナ・リザ』

f:id:k024:20170827194951j:plain

こちらも有名な作品。絵画の中では最も有名かもしれませんね。非常に高い価値があるのですが、それはスフマートと呼ばれる技法のためです。薄い絵具を何度も塗ることで、ぼかしを作る技法です。顔の輪郭をよく見てみると、ほとんど輪郭線がありませんが、これがスフマートによって作られています。

ミケランジェロ

『最後の審判』

f:id:k024:20170827195401j:plain

ミケランジェロと言えばやっぱりシスティーナ礼拝堂の天井画です。その中でも特に有名なのがこの『最後の審判』。よく見ると、どの人物も筋肉がムキムキですが、このような肉付きの良さはルネサンスの特徴の1つです。ちなみにミケランジェロはヘレニズムという古代ギリシアの文化を取り入れています。

『ピエタ』

f:id:k024:20170827195748j:plain

(画像:Wikimedia Commons

こちらはサンピエトロ大聖堂にある『ピエタ』です。ミケランジェロというと、システィーナ礼拝堂の天井画のように、画家として有名なのですが、本人は彫刻家を名乗っていました。こちらも肉体表現が素晴らしいですね。

このようにミケランジェロは絵画だけでなく彫刻もでき、他にも建築などにも才能を発揮しました。「万能人」というとレオナルドを連想しますが、「真の万能人はミケランジェロである」という評価もあるほどです。

ラファエロ

『アテナイの学堂』

f:id:k024:20170827200235j:plain

ラファエロで最も有名な作品はおそらくコレでしょう。哲学に関するものにはしょっちゅう登場します。ちなみに中央の赤い服を着た老人がプラトン、その左の青い服を着ているのがアリストテレスです。

『ベルヴェデーレの聖母』

f:id:k024:20170827200723j:plain

ラファエロは聖母子像を大量に描いたことでも知られています。

美術というと、日本では「レオナルドが一番偉い」と言われることが多いのですが、美術史的にはラファエロの方が「偉い」ということができます。というのも、19世紀のイギリスでラファエル前派と呼ばれるグループが誕生するまで、ラファエロを基本とした教育が行われていたからです。ラファエロは古典主義の理想形なのでした。

ちなみにラファエル前派は、ラファエロの前に戻ろう!というテーマを掲げていたため、この名前が付いています。

次の時代は後期ルネサンス(マニエリスム)

1分でわかる西洋美術史の流れ(絵画メイン)