ロココ絵画の象徴?フラゴナールとその作品

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フラゴナール

フラゴナールはロココ絵画を代表するフランスの画家です。いかにもロココ、というような作品を数多く残しており、また美術史的にロココの最後を飾る画家であるため注目されることが多いです。

フラゴナールというと官能的な作品が目立ちますが、歴史画や宗教画、古典的な作品など格の高い作品も数多く残しています。また描くのが速いことでも知られていました。バカにされることは多いのですが、やっぱりスゴイ人です。

フラゴナールの作品

『ブランコ』

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フラゴナールの代表作。フラゴナールというよりも、ロココ美術を象徴するかのような作品で、ロココ美術が解説される時には必ずといっていいほど本作が紹介されます。

ぱっと見、優雅で美しい作品ですが、よく見ると中央の女性の左下に若い男性がいます。早い話がスカートの中をのぞいているわけですね。男性の表情がすごく嬉しそう。ちなみに本作の制作を依頼したのは、この男性本人。

絵画というと「難しそう」「金持ちの趣味」みたいに言われることが多いのですが(そういう作品もありますけど)、中にはこういった享楽的で軽い作品も多々あります。そもそも画家や制作の依頼者も一人の人間ですし、人間の考えることなんかそんなもんです。

しかし、こういった官能的なテーマを品よく描いているのはフラゴナールのすごいところですよね。

『不意の接吻』

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2人の女性と1人の男性がトランプをし、勝った人が負けた人にキスをする、というゲームをしているところを描いています。キスされようとしている女性は体を引いて嫌がっていますが、視線は確実に男性を意識しており、この何ていうかね(笑)フラゴナールはこういう表現が上手です。

『かんぬき』

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フラゴナールの代表作。『ブランコ』の次くらいに有名、かな?

これもぱっと見、上品な感じの作品に見えるのですが、やってることは結構な…。男性が嫌がる女性を抱きかかえて、他人に邪魔されないように扉にかんぬき(要は鍵)を入れている場面を描いています。これから何が起こるのやら。

『読書する娘』

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本を読んでいる若い女性を横から描いた作品です。ものすごい上品な感じの雰囲気を出している女性ですが、でも読書をしてリラックスしている様子も感じられ、自然と眺めてしまう不思議な作品です。何がとは言いませんが、大きいですよね。おそらくそれを描くために横からということなんでしょうけども。でも卑猥な感じではなく品が感じられるからすごいなと思います。

『黄金の子牛に生贄を捧げるヤラベウム』

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こちらはかなり真面目な作品。ローマ賞という若手画家の登竜門的な賞があるのですが、それを受賞した作品でもあります。

簡単に言うと、ヤラベウムという偉い人が神様によって禁じられていた偶像崇拝(黄金の子牛像を拝んじゃった)をしてしまったために、神様から怒られちゃった場面を描いています。左側で手を合わせているのが司祭で、右の驚いているのがヤラベウム。

これを描いたフラゴナールは当時20歳。変な作品ばっかり描いてますけど、やっぱりスゴイ画家であることが分かりますね。

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