チャットをやってみて思ったこと―感想とか疑問とか

某ネットチャットサービスを利用しました。出会い系とかではなくて、すごくまともなサービスなんですが、名前は伏せておきます。匿名で、まったく知らない人が一対一でチャットできるというサービスです。はてなブックマークが1000以上付いていたので、割と有名なのかもしれません。

そのサービスで100人と会話しました。実際にはカウントをする前にも何人かと会話したので、正確な数字は知りませんけども、細かいことは気にしない。とりあえず100人以上とは話しました。

その上での感想とか疑問です。特に、何か分析してーということではないので。

出会い目的みたいなのが多い

サービスのトップページには「出会い目的での利用は禁止しています」的なことがハッキリと書かれているのですが、それでも本当に多かったです。

出会いって言ったらちょっとニュアンスが違うかな?女としゃべりたい、というのが多くて、相手側の第一声が「女性ですか?」または「男性ですか?」で、こちらが「男性です」と答えるとすぐに相手側がチャットを終了させます。

こういうことを言うのもなんですが、文字情報しかないのに性別を聞いてもそれを正しいと判断する根拠なんかないと思うんです。極論、相手はAIかもしれないわけで(本当に極論だと思いますけど)。結局のところ自己完結してるんですよ。自分にとって都合のいい情報を相手から抽出して、自分の中で都合のいいように解釈して、利用しているに過ぎないわけです。

某女優はそれをロリコンだと定義したわけですが、これには納得させられました。ロリコンの定義(あくまでもその女優の)を初めて聞いた時は「うーん」って感じでイメージできなかったんですが、チャットをやって良く分かりました。確かにロリコンには年齢は関係ありません。これはリアルよりもネットのような情報空間の方が顕著になると思います。

女性を自称する方(判断できないという意味で)に教えて頂いたのですが、やたらと質問を受けるそうです。「出身地は?」「年齢は?」「仕事は?」「家族構成は?」などと情報を聞き出し、自分の情報は一切出さない。その女性曰く、質問を出し続けることで本当に女性なのかを見分けることができるということをチャットをした男性から聞いた、だそうです。そういう理由もあるのでしょうが、私としては、女性の弱みを探ろうとしているという解釈もできるな、と思いました。

 「自営業はすごい」という価値観が多い

会話をしているとなぜか仕事や職業の話になります。私は職業を聞かれたらとりあえず「自営業です」と答えるのですが、「へー、すごいですね」というような反応をされることが多かったです。

これにはどういう意味があるのか、色々考えることはできますが、いわゆるレールから外れて生活をすることに対して「すごい」と言われているような感覚がありました。私が「自営業です」というと「羨ましい」とか言ってチャットを終了させられたことも、数回ですが、ありました。あと「自営業=社長」と思っている人も割といたように思います。もしかすると個人と法人の違いが分からないのかもしれないな、と感じました、いや分かんないですけどね。

ちなみに自営業に関しては、開業届を税務署に提出すれば誰でも簡単になることができます。手続きも簡単で、たぶん5分かからないと思います。携帯を契約するよりもはるかに簡単ですよ。

こういうことを言うとあれかもしれませんが、仕事が前提としてあって、その範囲内においてライフスタイルを構築し、そのライフスタイルから仕事を解釈する、という感じの人が多いのかもしれません。私としてはライフスタイルがあってそれに合わせて仕事を選ぶのですが、この辺に価値観の違いがあるのかもしれません(そもそも「ライフスタイル」という発想はあまり好きではないんですけど。「賢い消費」っていうか、前提に消費があるので)。

若者が少ない

もちろん匿名だし、相手の発言の裏を取ることはできないので何とも言えないところがあるのですが、年齢を出す人の中には30代以上の人が多かったです。

私のイメージとしては、ネットは新しいものでチャットをするのも若者だ、というイメージが少なからずあったのですが、この発想がそもそも古いんでしょうね(笑)ギャップを感じました。

よくよく考えたら若い人のネットの使い方というか、まあSNSですかね、知っている人としかしませんもんね。若い人で2ちゃんねるに投稿する人はかなり少ないでしょうし(私も投稿したことないんですけど)、仲間内だけでやり取りすることが多いでしょうから(なのに全体に公開されているというギャップはあるけど)、匿名のチャットをするというのも少ないのかもしれません。

ていうか、twitterやFacebookに関しては若者少ないですもんね。今はインスタとLINEかなぁ。意識高い系はtumblrやっているイメージがあるけど、偏見かも。

少子高齢化でネットをする若者が少ない、というのはあまり考えたくないな(笑)こわいわ~

哲学みたいな考え方は嫌われる傾向がある

別に哲学でも何でもないんですが、ちょっと踏み込んだような話題を出すと途端に「そういうのいいから」みたいな反応をされる傾向があります。いや、そういう反応って失礼だよね、ということを言いたいのではなくて、そういう傾向があることに興味を持ったというだけのことです。

例えば、どういう話の流れだったかは覚えていないんですが時間の話になって、私が冗談も込めて「哲学では、過去と未来は存在しないんだよ、あるのは今だけだよって考えることもあるよ」みたいなことを言ったら「は?」みたいなね。まあ当然の反応だとは思います。

それから時間に関係して、タイムマシンの話もしました。「タイムマシンあったらいいよねぇ」みたいなことを言うと、「いやいや無理でしょ」と。まあ多分作るのは無理でしょう。断定はできないけど無理でしょう。でも大真面目に否定することもないじゃん。「200年前の人なんだけど、会いたい人がいるんだよね」とか言ったら否定するんだもん。

あと自由意志の話もしましたね、自由意志はないかもしれないよ、みたいなことを言うと「www」みたいに草生やしたりとか。確かにこれは決着ついてないけど、心理学とか認知科学とか脳科学とか(これはこれで怪しいね、確かに)で真剣に議論されていることで、割と大きな問題でもあります。

つまり何がいいかというと、おそらくだけど、自分の考えに反するものはとにかく受け入れたくないんだと思います。これは客観的な視点が持てていないのだろうと思います。そして同時に主観を持ち合わせていないとも思います。要は、主観と客観の区別がついていないのだと思います。まあ、「思います」としか言いようがないんですけど。

別に哲学じみたことに限定するものではなく、「哲学じみたもの」を「人種」とか「宗教」とか「性別」とか、そういうのに置き換えれば、同じような反応は得られるんじゃないかな、と想像します。見えないところでマイノリティは苦しんでいるだろうな、と感じました。

さいごに

他にもありますが、大きく感じたことは上に紹介したようなものです。チャットをしたのは単に「こんなサービスあったんだ」という興味というのもあるのですが、本当のところを言うと「一般」というのを経験したかった、というのもあります。

私はもうずっと家に引きこもっていますから、他の人との関係が少なくて、あとテレビとかも見ないものですから「一般」が分からなくなっています(「世間」って言うべき?)。比較的ネットを見ることが多いのですが、価値観がバラバラですからね。