ロココ時代の異才シャルダンとその代表作

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ジャン・シメオン・シャルダン

シャルダンはロココ絵画を代表するフランスの画家です。ロココというとヴァトーブーシェフラゴナールが三大巨匠として有名なのですが、シャルダンも負けていません。

いわゆるロココの三大巨匠は貴族たちのあまーい感じの絵画を多く描いていたのに対し、シャルダンは貴族ではない一般階級の日常を描きました。そのため、ロココではあるのですが、その他のロココ絵画と比較するとかなり変わった印象を受けます。

評価は当時から非常に高く、王立アカデミー正会員、サロンの陳列委員会、国王などの権力者からの受注など、幅広く活躍しました。またポスト印象派のポール・セザンヌや野獣派のアンリ・マティスなど後世の画家にも多大な影響を与えています。

シャルダンの代表作

『赤エイ』

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シャルダンの代表作です。アカデミー正会員として選ばれた作品としても知られています。赤エイの笑っているのか何なのかよく分からない表情と、毛を逆立てる猫が非常に印象的な作品です。いろいろなものが置かれていますが、騒がしくないというか、構成が非常に綺麗にまとまっていますね。

『食前の祈り』

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シャルダンの中では非常に人気の高い作品です。食事をする前のお祈りの様子を描いています。一般家庭の日常生活の中の美しさを描いており、当時から高い評価を得ていました。

お母さんと奥の少女が手前の子に「きちんとお祈りをしなさいよ」というようなことを言っているのでしょう。ちなみに手前の子の服装が印象的ですが、実は男の子。

『家庭教師』

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少年が家庭教師から叱られているところを描いています。少年の足元にはカードやラケットが落ちていますが、おそらく家庭教師が来るまで遊んでいたのでしょう。家庭教師に見つかってしまった少年の表情が何となく想像できそうです。叱られている少年がしょぼーんってなっているのが可愛いですね(*´ω`*)

『朝の身繕い』

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外出する前の身支度の様子が描かれています。右側には時計が置かれているのですが、朝の忙しさを象徴しているかのようですね。お母さんは大変だぁ。こういう日常的な絵っていいですよね。

『白い花瓶の花』

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最初に紹介した『赤エイ』もそうですが、シャルダンは静物画を数多く残しています。また花を描いた作品は本作のみ。タッチが独特で、写実性はあまり感じられませんが、それによって花の美しさが際立っています。シャルダンは「絵は絵具ではなく感情で描くものだ」と言ったそうですが、この絵にもそれが表れているのかもしれません。

『眼鏡を掛けた自画像』

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シャルダンの自画像です。カッコいいですね、自信にあふれている様子が見て取れます。画家っていうよりも何となく職人っぽい印象を受けますね。

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