近代美術の父ポール・セザンヌとその代表作

ポール・セザンヌ

セザンヌはフランスを代表するポスト印象派の画家です。もともとは印象派に属していましたが、徐々に疑問を感じ始め、印象派の影響を受けながらも独自の表現を追求しました。

セザンヌがやろうとしていたことを無理やり一言で言うと、本物の絵画の追求です。従来の絵画は、前提として対象があります。例えば、フランスの風景を描いた作品、のように。これはあくまでもフランスの風景を描いた作品であって、言うならばフランスの風景の模造品です。セザンヌは模造品としての絵画ではなく、絵画を絵画として成り立たせようとしました。そのため現実的にはあり得ない構図や角度から描かれた作品が登場することになります。

このような表現は後の画家たちに多大な影響を与えました。影響を受けた画家の中には20世紀美術を代表するピカソもおり、まさにセザンヌは近代美術の父といえる存在です。

セザンヌの代表作

『オーヴェールの首吊りの家』

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セザンヌ初期の作品で、ピサロなど印象派からの影響が伺える重要な作品です。気になるのはタイトルの「首吊り」ですよね。これは意味がまったくわかっていません。描かれているのはセザンヌも滞在していたオーヴェールの風景なのですが、描かれている家で首つりがあったという明確な記録も確認されておらず、結局のところ、現代でもよくわからないままになっています。

『サント・ヴィクトワール山』

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描かれているのはセザンヌの生まれ故郷の近くにある山です。セザンヌは故郷が好きだったようですね。山が堂々と描かれていますが、日本に山岳信仰があるようにフランスにもあるんですかね?何となく気になります。

あと全体的に色彩が美しいですね。木の構図がすごいことになっていますが、まったく違和感がありません。

『台所のテーブル』

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セザンヌの代表作で、後の多くの画家に多大な影響を与えました。ポットなど、机に置かれている物が左に傾いていたり、現実的にはあり得ない角度から描かれていたりと、おかしな点が多々あるのですが、セザンヌは正確性よりも物の本質を捉えようとしています。またところどころ矛盾している点は多いのですが、全体としてみると上手く調和しているのが面白いですね。

『アヌシー湖』

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セザンヌが描いた風景画の中では多分最も有名だと思います。アヌシー湖はフランスの端っこにある湖です。細かいことを言いだすと構成やら何やらスゴイ点がいっぱいあるのですが、そういうの関係なく良いですよね。すごく綺麗。

『女性大水浴図』

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セザンヌの最高傑作とも言われるほどの作品なんですが、正直なところ個人的にはよくわからない作品です。これは美術史とかいろいろ総合的に勉強しないと理解できない作品なのでしょうね。よく言われるのは、古典と現代の融合といったものなんですけども、勉強すればするほど発見があるような、スルメみたいな作品なのかもしれません。

『カード遊びをする人々』

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最後はやっぱりこれでしょう。芸術品にカネのことをとやかく言うのは全く品のない野蛮なことであります。しかし記録によると2億5000万ドルで落札されたとするものがあり、本当ならばヤバイ。ドルだぜ?円じゃないんだぜ?

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