1分でわかる西洋美術史の流れ(絵画メイン)

西洋美術の流れを絵画中心にダーっと紹介してみたいと思います。かなり乱暴な書き方になってますが、一応簡単な流れは掴めるんじゃないかな?

ゴシック美術

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(ジョット『ユダの接吻』)

12世紀~14世紀くらい。ゴシック美術以前にも西洋美術はありますが、建築がメインでした。そんな中ジョットの登場で絵画が飛躍的に発展していきます。

ルネサンス

14世紀~16世紀くらい。イタリアを中心に生まれました。「ルネサンス」は「復活」という意味ですが、簡単にいうと古典文化の復活です。豊かな人間性を表現しようとしました。ルネサンスは初期ルネサンス、盛期ルネサンス、後期ルネサンス(マニエリスム)の3つがあります。

初期ルネサンス

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(ボッティチェッリ『ビーナスの誕生』)

初期ルネサンスは遠近図法などを活用することで、人間や空間を立体的に、よりリアルに表現することができるようになりました。

また絵画は教会から注文が入ることが多く、キリスト教に関する作品が多くなりがちなのですが、この時代からメディチ家のような大金持ちが出現したため、キリスト教以外の作品も数が増えはじめます。

盛期ルネサンス

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(レオナルド『最後の晩餐』)

盛期ルネサンスレオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロラファエロの三大巨匠が活躍した時代のことをいいます。なぜかよく分かりませんが、ものすごい才能を持った人達が大量に現れた時代でした。ちなみにこの3人の中で最も「偉い」のはラファエロ。

後期ルネサンス(マニエリスム)

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(エル・グレコ『ラオコーン』)

後期ルネサンス(マニエリスム)は対象が引き伸ばされ、さらにはグニャっとねじれているような奇抜な表現が特徴的です。このような表現が行われた理由として、盛期ルネサンスの巨匠の様式(マニエラ)を極端に模倣したとする説と、典だけでなく精神的な表現を試みたとする説の2つがあります。

またパトロン(後援者、お客さん)が教会から宮廷など位の高い人に変わったこともあり、知的で難解な作品も多く登場しました。典型的なのはブロンズィーノの『愛のアレゴリー』。

バロック美術

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(カラヴァッジョ『聖マタイの召命』)

バロック美術はだいたい17世紀くらい。ルネサンスと同じくイタリアで生まれます。この時期になると、宗教改革で生まれたプロテスタントがカトリックよりも力を持つようになりました。こうなるとカトリックの信者が少なくなってしまうのでピンチです。ということで、信者の目を惹くような、一般向けの作品が流行します。それがバロック美術。光と影のコントラストなど、鑑賞者に強烈なインパクトを与えるような表現が特徴的です。

ロココ美術

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(フラゴナール『ブランコ』部分)

ロココ美術は18世紀頃フランスで生まれました。ルネサンスからバロックまでずっとイタリアが美術に強かったのですが、戦争などで力が衰え、フランスが美術の中心地となります。当時のフランスでは古典様式が重視されていたこと、そしてルイ14世の堅苦しい政治が行われていました。その反動から「堅苦しい!もっと自由になろうぜ!楽しもうぜ!」という価値観が生まれ、ロココ美術が成立します。キーワードとしては、女性的、自由奔放、享楽的など。フラゴナールの代表作『ブランコ』は男性が女性のスカートの中を覗いている場面を描いています。

新古典主義

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(ダヴィッド『ソクラテスの死』)

新古典主義は18世紀中頃~19世紀初期くらい。フランスで生まれます。ロココ美術で楽しんだわけですが、「これはちょっと軽すぎるだろ…。もう一回古典を見直そうぜ」ということで新古典主義が生まれます。古代ギリシア・ローマを題材とする作品が流行し、構図も盛期ルネサンスのラファエロのような古典が意識されています。

ロマン主義

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(ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』)

ロマン主義は19世紀初期から中頃にかけて。フランスで生まれます。新古典主義によってアカデミックな絵画が支配的になるのですが、「美は古典だけじゃないだろ、他にもあるだろ!」ということでロマン主義が生まれます。実際に起きた時事問題を劇的に描いたような作品が多いです。また風景画とロマン主義が結びつくと、ちっぽけな人間と巨大な自然という対比になることが多いです。

写実主義

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(ミレー『落穂拾い』)

写実主義は19世紀中頃フランスで生まれます。レアリスムということもあります。ロマン主義では実際の出来事を表現したりもしましたが、それでも非日常に近いものでした。そこで「もっと日常的な、ありふれたことにも注目しようぜ」ということで写実主義が生まれます。有名どころはミレー。

印象派

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(モネ『ラ・グルヌイエール』)

印象派は19世紀中頃から後半にかけて。フランスで生まれます。写実主義は現実を描いたけどちょっと暗すぎるよね、ということで、日常にスポットを当てながらも光の変化に注目し、印象派が誕生します。印象派の最大の特徴は筆触分割という技法。使いたい色を作るのではなく、原色を並べて配置することで、遠くから見ると異なる色が合わさって1色に見える、というもの。

後期印象派

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(セザンヌ『台所のテーブル』)

後期印象派は19世紀後半くらいにフランスで生まれました。「印象派」という名前が入っていますが、ほとんど関係なく、印象派の後に生まれたというだけです。主にセザンヌ、ゴーギャン、ゴッホの3人が活躍した時代のことをいいます。3人とも様式は大きく異なっており、セザンヌは模倣ではない絵の構築、ゴーギャンは総合主義、ゴッホは感情表現をそれぞれ追求しています。

象徴主義

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(クノップフ『スフィンクスの愛撫』)

象徴主義は19世紀です。印象派と並行して発達しました。18世紀中頃から科学技術が発展して、生活が豊かになるのですが、一部の芸術家たちは「将来はどのように変化していくのだろう、ていうか大丈夫なの?」というような不安を抱え、反発するようになります。そして不安や生死の問題など、形のないものを表現しようとし、神話や文学などを象徴的に描きました。

20世紀美術、そして現代へ

後期印象派から強い影響を受けた画家たちが新たな様式の絵画をどんどん開発していきました。有名どころではピカソのキュビズムでしょうか。キュビズムの場合はセザンヌの影響を受け、対象の解体を行い、3次元を2次元的に表現することを試みています。他にもデュシャンの『泉』のように、根本的に価値観を否定するようなダダイズムも生まれます。さらにはキャンバスを切ってしまったり、展示会場には収まらない作品も登場しました。現代アートは作品単体で見るとわけの分からないものにも見えますが、美術史の流れや価値観の移り変わりを意識すると、見え方が変わってくるかもしれません。

(現代の作品は著作権があるので紹介できません、ごめんね(><))