「1」ってなに?1+1はなんで2なの??

1ってなに?

ネットで遊んでいると、小学生の時に「1」が分からず全く算数ができなくて、パニック起こして挙句の果てには精神科の先生にお世話になった、みたいな話を見かけました。

これに対するネットの反応に関しては調べていないので分からないのですが、その話の中には「なんでこれが分からないの?」「1つのリンゴともう1つのリンゴがあります、これで2つだよね?」「1+1は2なの!」みたいな親の必死な様子も書かれていて、笑ってしまいました。

でもこの1が分からないのいうのは、個人的にはよく分かります。1ってかなり曖昧な概念ですもんね。例えば、私は1人ということができますが、でもそれは何億もの細胞から成り立っているわけです(単位が問題ですが)。なぜ複数のものを1として表現することができるのか。

こういうのは笑い話で済むんですが、実は1っていうのは未だに定義ができていません。親は「1じゃん!」感じかもしれませんが、実はかなり難しい問題なんです。

1+1=?

そしてネットのその話では、1+1が分からない、ということに陥っているんですけども。これに普通(普通とは?)に答えるならば2です。1つのリンゴともう1つのリンゴがあれば、2つのリンゴがそこにはあるわけですが。

でも「1+1はなぜ2になるのか」というのは数学的には非常に難しい問題で、1+1=2を証明するためには、大学レベルの数学の知識を使わなければなりません。

また見方を変えるならば、2進数で考えると1+1=10ですし、論理演算で考えると1+1=1です。こんな感じで1+1は必ずしも2になるわけではありません、2にしたいのだったら予め定義を提示する必要があります。

そういえば発明家のエジソンも小学生の時に躓いてて、「1+1は?」の問いに対して「泥団子と泥団子を合わせれば1つの泥団子になる」とか言ったそうです。それがきっかけなのか分かりませんが、小学校を3か月で中退しているんですけども。

あまり関係ありませんが、私も算数で躓いたことがあります。小数点と、aやbのような記号を知った時なんですが。1の次は2だと思うんですけども、でもその過程には「1.1」「1.2」「1.3」…と続きます。また、「1.1」「1.2」の間には「1.11」「1.12」「1.13」…と続きます。ならば「1」と「2」はそれぞれ独立した数字なのではないか、と考えました。a+bはそれぞれ独立しているのでa+b=a+bなんですけども、だったら1+2=1+2なんじゃないの?と思ったことがあります。確か先生は「それでもいいけど3の方が面白いじゃん」と言ったので「そりゃそうだ」と救われたんです。

世の中には分かっていないことの方が多い

最近話題の、NHKラジオ「夏休み子ども科学電話相談」で「世の中には分からないことの方が多いんだよ」みたいな名言がありますが、まさにそんな感じです。世の中には分からないことの方が多いんです。

「分かる」というのは「分ける」ということです。時空間から対象を切り取り、それについて説明できるようになると「分かる」という状態、つまりモノです。分かっていないモヤモヤした状態がコトです。

私たちは教育を受けるなかで、必ずモノ化したものを教えられます。しかし、世の中には分からないことの方が多い、つまりモノは少ないわけですが、その少ないモノという限られた枠組みでしか考えることができなくなってしまいます。

だからこそ「1+1はなんで2なの?」と聞かれたら「2なんだよ!」と答えることしかできない、狭いモノの枠組みから出ることができないんです。「お金が大事なんだ」という教育を受ければ、お金という枠組みから出ることができず、なんでもかんでも損得で考える。「学歴が大事なんだ」と教育を受ければ「受験に失敗したら人生終わり」という考えに取りつかれてしまう。

この世界にはコトが満ち溢れています。矛盾だらけです。でも矛盾があるからこそ多様性があるのであって。やっぱりモノだけでは窮屈な生き方になってしまうと思います。そもそもモノというのは人間が介入しないと生まれませんからね。モノの中で生きるのは他人の人生を生きているようなものです。コトに対して素直に疑問を持てる子どもの視点というのは素晴らしいですよ。

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